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「恩田陸」のレビュー・書評

「運命のドミノ倒し」は終わっていなかった…! バラバラの人生を過ごす“全員主人公”の群像劇、待望の続編

「運命のドミノ倒し」は終わっていなかった…! バラバラの人生を過ごす“全員主人公”の群像劇、待望の続編

出会うはずのないバラバラの人生を過ごしてきた人々が、運命のドミノ倒しの連鎖によって東京駅へ集結し、とんでもない事件に立ち向かう――。 2001年に刊行された恩田陸氏の長編小説『ドミノ』(KADOKAWA)は、27人+1匹からなる“全員主人公”の群像劇だ。章ご…

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ホラー、SF、青春、ミステリ…『蜜蜂と遠雷』の恩田陸がおくる“最新型”短編集。あらゆるジャンルを網羅した18の名編

ホラー、SF、青春、ミステリ…『蜜蜂と遠雷』の恩田陸がおくる“最新型”短編集。あらゆるジャンルを網羅した18の名編

夕暮れだろうか、それとも夜明けか。ひんやりとした建築物の合間からのぞく鮮やかな空の装丁が美しい『歩道橋シネマ』(恩田陸/新潮社)。郷愁を誘う風景描写で“ノスタルジアの魔術師”と評される恩田陸氏の、約7年ぶりとなるノン・シリーズ短編集だ。 恩田陸…

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17人が死亡。毒殺大量殺人事件の犯人とされた男は自殺……真犯人は誰? 恩田陸『ユージニア』

17人が死亡。毒殺大量殺人事件の犯人とされた男は自殺……真犯人は誰? 恩田陸『ユージニア』

殺人事件が起こった。――犯人は誰なのか。本来なら、それを追及するのが推理小説の楽しみであり、目的だろう。だが、『ユージニア』(恩田陸/KADOKAWA)にとって、それはあまり重要ではない。 「犯人はお前だ!」からの、殺人動機を崖の上で吐露、涙の逮捕………

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少女が迷い込んだ「三月の国」で起こる殺人事件――恩田陸『麦の海に沈む果実』

少女が迷い込んだ「三月の国」で起こる殺人事件――恩田陸『麦の海に沈む果実』

『麦の海に沈む果実』(恩田陸/講談社)は、不思議な世界観に夢中になる読者が多く、長きにわたって読み継がれている名作の一つである。 恩田陸作品には『夜のピクニック』『六番目の小夜子』や『ネバーランド』など「学園モノ」が多い。その中でも、ファン…

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恩田陸文句なしの最高傑作『蜜蜂と遠雷』! ピアノコンクールが舞台。才能とは何なのか?【「2017年本屋大賞」大賞作】

恩田陸文句なしの最高傑作『蜜蜂と遠雷』! ピアノコンクールが舞台。才能とは何なのか?【「2017年本屋大賞」大賞作】

文字を追っているはずなのに、音楽が聴こえてくる。読者は時にコンサートの聴衆になり、時にピアニストにもなれる。メロディが聴こえてきたら、次は映像まで浮かぶ。聴覚と視覚が、文章に喚起される。そんな「新体験」をもたらす無二の作品だった。 『蜜蜂と…

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誰もいない男子校の寮で、4人が始めた「告白」ゲーム。7日間の感動青春グラフィティ『ネバーランド』

誰もいない男子校の寮で、4人が始めた「告白」ゲーム。7日間の感動青春グラフィティ『ネバーランド』

学校とは、私にとってどういう場所だったのだろうか?自分が高校生だった時はそんなことを考えもしなかったが、「あの日々」が今の自分に少しも影響していないはずがない。あれだけ濃縮した時間を過ごすことは、もう二度とないだろう。 私たちはすっかり大人…

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恩田陸の不朽の名作『夜のピクニック』!「みんなで夜歩く。ただそれだけのことが、どうしてこんなに特別なんだろう」

恩田陸の不朽の名作『夜のピクニック』!「みんなで夜歩く。ただそれだけのことが、どうしてこんなに特別なんだろう」

『夜のピクニック』(恩田陸/新潮社)は、10年以上前に出版され、今もなお多くの読者の心を揺さぶり続けている不朽の青春小説だ。 とある街の進学校には、「歩行祭」という変わった行事がある。 朝の8時から翌朝8時まで、途中休憩や仮眠をはさみつつも、高校…

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真夏の東京駅を舞台に、28人の登場人物たちが交錯・激突!! 恩田陸『ドミノ』

真夏の東京駅を舞台に、28人の登場人物たちが交錯・激突!! 恩田陸『ドミノ』

ドミノは倒れ始めると、あっという間に終わってしまう。けれど、それを見守る観客たちの心は、単純なものではない。様々な仕掛けに驚き、感動し、喜び、……一方、途中で止まってしまわないだろうかと、心配になりハラハラ、ドキドキしたり。また、最後までド…

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