騙し合い、裏切り…ひとりの少女の死をめぐる、雷夜の朗読会――。犯人は5人の女子高生の中に!? ラストで明らかになる驚愕の真実とは?

4月1日(土)に全国公開される映画『暗黒女子』。原作は秋吉理香子さんのミステリー小説で、その後味の悪さが話題を集めていた作品だ。いったいどんなストーリーなのか、映画ファンの間でも注目されている同作が、映画公開を前に同名タイトル『暗黒女子 上・下』(秋吉理香子:原作、兄崎ゆな:作画/双葉社)としてコミカライズされた。そこで、一足先にその後味の悪さを確認してみることにしたのだが、いやはや、想像以上だった……。
舞台となるのは、選りすぐりの令嬢たちが通う聖母女子高等学院の「文学サークル定例会」。会長である澄川小百合の指示で集められたのは、会員である5人の少女たち。二谷美礼、小南あかね、ディアナ・デチェヴァ、古賀園子、高岡志夜。雷鳴が轟く夜に彼女たちが集められた理由、それは前会長である白石いつみの「死の真相」を明らかにするため。親友だった小百合は、いつみ殺しの嫌疑をかけられている5人を集め、その真実を暴こうとしていたのである。
その方法となるのが、5人それぞれに「いつみの死」をテーマにした自作小説を朗読させること。そうすることで、隠された真実が浮き…