勝地涼「“一緒にやりたい”と思う人には、自分から積極的に声をかける。そうして生まれたのがこの岩松作品です」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、10月から始まる舞台『いのち知らず』で主演を務める勝地涼。親友である加藤シゲアキの最新著書『オルタネート』を読んで感じた作風の変化、友人から受ける大きな刺激、そして敬愛する岩松了作品への出演についてたっぷりとお話をうかがいました。 (取材・文=倉田モトキ 写真=干川 修)
「シゲ(加藤シゲアキ)がこの小説を書いている時もたまに会っていたんです。その後、完成した本を読んで驚きました。僕と同じ30代の時間を過ごしている中で、どうして彼はこんなにも瑞々しい青春小説を書けるんだろうって」
勝地涼さんがおすすめ本として選んだのは、親友・加藤シゲアキの長編小説『オルタネート』。過去の作品もすべて読んでおり、その魅力について「すごく映像が浮かんでくるんです」と話す。
「登場人物たちを追いながら、“自分だとこう演じるかな”といったイメージが湧いてくる。表現者の視点でいろいろと考えさせてくれるんです。そこが大好きなんです」
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