瀬戸康史さんが選んだ1冊は?「霊との距離感や各エピソードがリアルで思わず共感しながら読んでました」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、瀬戸康史さん。 (取材・文=倉田モトキ 写真=大石隼土)
「作者が実際に見たり、聞いたりした霊体験が描かれたマンガ作品で。“そうそう、こんな感じなんだよなあ”と、共感しながら読んでました」
そう読後感を語る瀬戸さん。“共感する”という言葉にひっかかり、詳しく話をうかがうと、瀬戸さんも幼少期から霊感があったそうだ。 「その影響だと思うんですが、昔から神秘的なことや都市伝説とかも大好きなんです。今でもそうした本や動画を見て、考察して楽しんでます。たとえば心霊動画でも、これは明らかに嘘だなというのはすぐに分かる。でも、この『憑きそい』は軽いタッチのイラストで表現されているものの、内容がかなり生々しくて。なかには不気味な話もありますけど、霊の全部が悪者という描き方をしているわけではない。見える人にとって、霊ってもはや“ただそこにいる”という日常的なもので。そうした距離感もリアルに描写されているんです。きっと『そんな…