吉行淳之介掌篇全集 (中公文庫 よ 17-18)
吉行淳之介掌篇全集 (中公文庫 よ 17-18) / 感想・レビュー
ももや
せいぜい原稿用紙10枚くらいまでの、掌編ばかりを執筆した時代順に並べた作品集。統一感はあまりなし。夢の話が多く、脚色したりせずにそのまんまを描いているイメージ。東京駅構内の本屋で見つけて、なんでこんな地味な本がこんなにぎやかな本屋の平台に並んでいるんだろう、と感じて入手。購入後著者来歴を見て発見、今年生誕100年だ。なかなかやるな、ブックコンパス
2024/02/27
OHNO Hiroshi
ここに収められた「眼鏡の女」が使用した物とは、違います。
2024/02/24
あーしぇ
読了記録(2024/4/15) 吉行淳之介の50の掌篇を収めた作品集。湿り気の高い夢を題材として扱ったものが多く、個々の作品としての完成度もさすがに高い。作品の制作年代順に並べたオムニバスではあるものの、この本全体を通して(文庫オリジナル編集ではあるが)、妄想溢れる大きなひとつの邯鄲の夢のようにも感じる。 個人的にはややグロい「あいびき」とかが好きかなー。
2024/04/15
な
夢の中の雰囲気と、人と人が必ず離れてしまうこととにたいしての、そこまで切実ではない、受け入れつつの寂しさや無力感が合わさって、漠然とした物悲しさを構成していたような気がする。それでもちょっとしたセリフのユーモアが前向きになっていた。女性に対しての思い込みや隔絶を理解させられる赤い崖が特に好きだった。
2024/03/28
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