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パーフェクト・リタイヤ

パーフェクト・リタイヤ

パーフェクト・リタイヤ

作家
藤堂志津子
出版社
文藝春秋
発売日
2009-04-14
ISBN
9784163281001
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パーフェクト・リタイヤ / 感想・レビュー

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吾亦紅

人生の冬を迎え入れようとしている女性が主人公の短編集。「穏やかだけど孤独で、孤独だけど幸せで、幸せだけどさみしい。そのさみしさをうめるものはない」という描写がさみしく、でも温かく響いた。どの主人公の生き方も、自分には受け入れられないものだったり、遠く隔たったものだったけれど、自分もこうであったかもしれないし、ひとの生き方を断じたくはないと思う。それというのも、明日なにがあるかわからない、ささやかな日々が突然損なわれることを知ったからかもしれない。

2020/02/10

クリママ

短編、5編。リタイアを意識した40~50代女性の私生活。諦念、もしくは、突拍子もない人生後半の計画。共感もできず、示唆も与えられず、ドキドキすることもなく。さらさらと読了したけれど、ちょっと時間がもったいなかったかな。藤堂志津子は、たぶんこれで3冊目だけれど、特に印象に残ったものがなく、残念ながら、良さがわからない。もう1、2冊読んでみよう。

2015/11/12

けいこ

40代後半から50代、60代に入った女性たちの短編集。諦め、打算、そして少しの期待を纏う年代の女性たち。●惨めな過去から裕福な家の妻になった女性。今の望みは、、『六日間』●不倫相手の妻が残したものは、、『愛のくらし』●性に奔放な女性。同棲相手と飼い猫を病気で亡くし1人残されて、、『猫をつれて』●優しくしてくれた男性の正体は。それに気付いた時、、『バッドボーイ』●定年後のプラン作成に10年掛けた女性。いよいよその時が、、『パーフェクト・リタイヤ』。共感できる女性はいないけれど、同年代で身につまされた1冊

2022/12/13

あつひめ

40半ばから徐々に自分の老い先は見えてくる。見えてくるけど見えたままにはしておきたくない・・・と言うのが女心なのでしょうか。心の隙間を埋めるものはやはり男でありペットであるのか・・・。主人公達がみな若くて眩しい時代を不完全燃焼のように燃え尽きる事ができなかった人たち。気持ちを共有する事は残念ながらできなかったけど、その時ごとに燃え尽きる事が大切なような気がした。女は一生女で居たい。それは不倫やSEXまみれと言う意味ではなく心が女であり続けたい。反面教師のような小説を読ませてもらった気がする。

2011/01/13

くろにゃんこ

中高年となる女性を書いた短編集。藤堂さんらしい自立した内容です。いかにもヤバそうな人に関わるところはオイオイそれはないでしょ(-_-;)詐欺師も人柄が大事なんだろうな(笑)

2023/04/19

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