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三島由紀夫

職業・肩書き
作家
ふりがな
みしま・ゆきお

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

1954年
『潮騒』第1回新潮社文学賞
1955年
『白蟻の巣』第2回岸田演劇賞
1956年
『金閣寺』第8回読売文学賞 小説賞
1961年
『十日の菊』第13回読売文学賞 劇曲賞

「三島由紀夫」のおすすめ記事・レビュー

三島由紀夫がひた隠しにした出自のコンプレックス/炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史②

三島由紀夫がひた隠しにした出自のコンプレックス/炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史②

日本文学史に残る数々の名作の裏には、炎上があった…! 不倫やフェチ、借金、毒親、DVなど…文豪たちは苦しみながらアノ名作を残した。炎上キーワードをひもとき、彼らの人生の一時期を紹介する『炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史』(山口謠司/集英社インターナショナル)から、5つの炎上案件を掲載!※本記事は 山口謠司 著の書籍『炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史』から一部抜粋・編集した連載です

『炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史』(山口 謠司/集英社インターナショナル)

三島由紀夫の誇示 ひた隠しにした出自のコンプレックス

イラスト:三浦由美子

 世間では三島のことを貴族だといい、貴族に間違いないことを信じている。本人もそれを信じ、敢えてそのようにふるまってきたところから、間違いがはじまっているように思えてならない。平岡家の分家三代目の彼は貴族であっても、初代の祖父、定太郎は貧農出身の成り上がり者であることを、彼は知りつくしておりながら、とことんまでそれをかくし通し、優雅な家系のように誇示したあとが気になる、胸の底にうごめく貧農コンプレックスを、貴族のポ…

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熱意が伝わる! 「一生懸命、やります」を三島由紀夫の“最後の言葉”を使って言い換えると…/文豪のすごい言葉づかい辞典①

熱意が伝わる! 「一生懸命、やります」を三島由紀夫の“最後の言葉”を使って言い換えると…/文豪のすごい言葉づかい辞典①

夏目漱石、太宰治、三島由紀夫など、文豪の語彙を解説。手紙、メールで使えば、より気持ちが伝わりやすくなる“すごい言葉づかい"が身につきます。文豪ならではの深い教養とあわせて、絶妙な言い回しを学びましょう。

『文豪のすごい言葉づかい辞典』(山口謠司:監修/宝島社)

画/shoyu

昭和の文豪・三島由紀夫。幼少時は祖母から女の子のように育てられたことから肉体コンプレックスが生まれ、30代以降は自己鍛錬として肉体強化に熱中した。

至純

意味:まじりけのないこと。この上なく純粋なこと。

よくある言い方:「一生懸命、やります」「精一杯、取り組むことを誓います」

絶妙な言いまわし:「至純の心でやり遂げます」「至純の心を捧げます」

三島由紀夫『檄』より われわれは至純の魂を持つ諸君が、一個の男子、真の武士として蘇ることを熱望するあまりこの挙に出たのである。

三島が最後の声明文に用いた言葉

 生涯に一度は使ってみたい、とても美しく、強い言葉です。三島由紀夫は「至純」という言葉を使った声明文『檄』を自衛隊員に撒いた後、演説し、自決しました。「至純」の意味の強さがわかります。その意味を…

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【1分間名作あらすじ】精神的な不倫と、一家崩壊の物語――川端康成『舞姫』

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『舞姫 (新潮文庫)』(川端康成/新潮社)

 矢木波子と夫の元男との間には21歳の娘と大学生の息子がいる。裕福な育ちで理想家めいたところのある波子は、バレエ教室を営んでいる。かつてはプリマドンナとして舞台での活躍を夢見ていたが、今は娘と生徒の育成に勤しんでいる。対して夫の元男は現実主義的な国文学者で、価値観が合わないことが多い。

 波子は夫に隠れて、結婚前に恋人関係にあった竹原という男としばしば密会している。しかし2人はずっとプラトニックな関係を保っていた。また彼女は夫に体を求められると拒まなかったがそこに心はなく、最近は屈辱を感じるまでになっていた。

 息子の高男はどちらかといえば父のことを尊敬していたが、娘の品子は母の波子のことを慕っていた。彼女も波子からバレエを習い、舞姫を目指していた。

 そんな品子の口から、波子は夫が内緒で貯金をしていることを知らされショックを受ける。元男も波子の浮気に気づいていないわけではなく、財産の確保や息子の留学準備を進めているのであった。夫婦はもはや仮の姿で、そこに本物の家族の信頼やつながりはなかった。

 ある日、波子…

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三島由紀夫とは何者だったのか。絶対に外せない三島作品【5選】

三島由紀夫とは何者だったのか。絶対に外せない三島作品【5選】

 三島由紀夫に対して、かたい、難解、右翼思想…などといった印象を強く持ってしまい、なかなか手をつけられないでいる人も多いと聞く。確かにその文体はかたく、これでもかと煮詰められた思想が随所にちりばめられており、はじめのうちは読むのに苦労するかもしれない。

 筆者はそんな皆様に、「肩の力を抜いて読む」ことをおすすめしたい。そうすると、三島由紀夫という人間が身近な存在に、そしていつしか、心の拠り所のように感じられることだろう。しかしやはり、どれほど読み慣れたといっても、その文章が精緻な宝石の流れる川のように美しいことにはひたすら圧倒されるばかりである。

 本稿では三島由紀夫の名作の中から、読みやすいもの、外せないもの5作をご紹介したい。

■美しい言葉で紡ぐ、若い男女の恋愛物語――『潮騒』

『潮騒(新潮文庫)』(三島由紀夫/新潮社)

『潮騒』は、離島で漁師をする青年と、海女の少女の恋愛をロマンティックかつ繊細に描いた物語。若い2人のピュアな恋心、そしてそれを描写する三島の文章に魅了される読者が多い。

 また、かつて人気を博した朝の連続テレビ小説「あまちゃん」(NHK…

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【1分間名作あらすじ】三島由紀夫『天人五衰 豊饒の海(四)』――3度にわたる親友の転生に翻弄され続けた男の末路とは

【1分間名作あらすじ】三島由紀夫『天人五衰 豊饒の海(四)』――3度にわたる親友の転生に翻弄され続けた男の末路とは

『豊饒の海 第四巻 天人五衰 (新潮文庫)』(三島由紀夫/新潮社)

『豊饒の海』は三島由紀夫生涯最後の長編大作。「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の全4巻で構成される、輪廻転生をテーマにした物語。禁断の恋、右翼思想、官能的美女、悪魔的少年を魂が巡る。本作の完結直後に三島は、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地に乗り込み割腹自殺。日本史に残る「三島事件」を起こした。

・「天人五衰」あらすじ

 76歳になった本多と久松慶子婦人は、天人伝説の伝わる静岡県の名勝・三保の松原を訪れ、そこで働く16歳の安永透という少年に出会う。彼の脇腹には3つのほくろがあったため、本多は彼が清顕・勲・ジン・ジャン(一~三巻参照)の生まれ変わりだと考え、養子にする。

 本多は透に英才教育を施したが、彼は次第に悪魔的な行動を取るようになってしまう。婚約者を婚約破棄に陥れ、東大に入学してからは養父である本多を虐待するようになった。その心労により本多は覗き見をしてしまい、警察に捕まる。これを機に透は、本多家を乗っ取ろうと動き出す。

 これを見かねた久松慶子は透に対して、本多が彼を養子にした理由で…

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【1分間名作あらすじ】三島由紀夫『暁の寺 豊饒の海(三)』――58歳が官能的な18歳の美少女に抱いた恋心

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『豊饒の海 第三巻 暁の寺 (新潮文庫)』(三島由紀夫/新潮社)

『豊饒の海』は三島由紀夫生涯最後の長編大作。「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の全4巻で構成される、輪廻転生をテーマにした物語。禁断の恋、右翼思想、官能的美女、悪魔的少年を魂が巡る。本作の完結直後に三島は、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地に乗り込み割腹自殺。日本史に残る「三島事件」を起こした。

・「暁の寺」あらすじ

 47歳になった本多がバンコクで仕事をしていたところ、ジン・ジャンという7歳の王女と出会う。彼女は「自分は日本人の生まれ変わりで、本多のことも覚えている」という。彼女の前世の記憶は正確だったが、清顕(1巻の主人公)、その生まれ変わりと信じていた勲(2巻主人公)の脇腹には3つのほくろがあったが、ジン・ジャンにはなかった。その後本多はインドを旅行し、仏教の輪廻転生や唯識の思想に触発され、戦争中は仏教の研究に明け暮れた。

 日本は終戦を迎え、本多は58歳となった。裕福になった彼は御殿場に別荘を建て、久松慶子という隣人や、かつて勲の恋人であった歌人の鬼頭槙子、その弟子、ドイツ文学者など…

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【1分間名作あらすじ】三島由紀夫『春の雪 豊饒の海(一)』――皇族の婚約者を妊娠させてしまう、幼馴染の禁断の恋

【1分間名作あらすじ】三島由紀夫『春の雪 豊饒の海(一)』――皇族の婚約者を妊娠させてしまう、幼馴染の禁断の恋

『豊饒の海 第一巻 春の雪 (新潮文庫)』(三島由紀夫/新潮社)

『豊饒の海』は三島由紀夫生涯最後の長編大作。「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の全4巻で構成される、輪廻転生をテーマにした物語。禁断の恋、右翼思想、官能的美女、悪魔的少年を魂が巡る。本作の完結直後に三島は、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地に乗り込み割腹自殺。日本史に残る「三島事件」を起こした。

・『春の雪』あらすじ

 物語の舞台は明治末期から始まる。左の脇腹に3つのほくろがある主人公、清顕(きよあき)は華族の家に生まれ、幼少期はさらに位の高い家系に当たる綾倉家に預けられて育った。その綾倉家には清顕より2歳上の聡子という一人娘がいて、彼らは姉弟のように育てられた。

 清顕にとって聡子は、幼馴染であり、姉のようでもあり、そして初恋の相手とも言えるような存在だったが、やがて10代後半という繊細な年頃を迎えた彼は、聡子に対して突き放したような態度をとるようになる。しかし実は清顕が気付いていないだけで、聡子は彼のことを深く恋慕していた。

 清顕に突き放された聡子は傷つき、殿下と婚約する。そこで清顕は聡…

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【1分間名作あらすじ】三島由紀夫『仮面の告白』――ゲイである自分とは、一体何者なのか

【1分間名作あらすじ】三島由紀夫『仮面の告白』――ゲイである自分とは、一体何者なのか

『仮面の告白 (新潮文庫)』(三島由紀夫/新潮社)

 生まれつき肌が白く病弱な“私”は、祖母に溺愛され、女の子のように育てられた。幼少期、汚れた青年の下半身の膨らみを見て、また、彼の仕事を想像し、「私が彼になりたい、彼でありたい」と、胸をざわつかせる。

 13歳になった私は、裸の青年が痛々しく縛られた殉教図、グイド・レーニの「聖セバスチャン」を見て、「ただ青春・ただ光・ただ美・ただ逸楽」を感じ取り、興奮する。そして生まれて初めての射精に至る。

 やがて私は、学友の中のひとり、荒々しく、「男らしい」青年の近江に恋をした。それは明白に、「肉の欲望にきずなをつないだ恋」だった。懸垂をする近江の格好良さと腋毛の逞しさに目がくらみ、しかし同時に、愛する人に「なりたい・似たい」という感情から嫉妬を覚え、自らその恋を諦めてしまう。そして私は、女性の裸に興奮する同級生と違う自分は特異な存在なのではないかと、深く傷つき悩み始める。

 やがて私は、友人の妹、園子に対して「肉の欲望」のないプラトニックな愛情を抱くようになる。戦争の最中、徴兵を免除された私は園子と文通を続け…

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1964年の東京オリンピック : 「世紀の祭典」はいかに書かれ、語られたか

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作家
三島由紀夫
石川達三
杉本苑子
大江健三郎
開高健
井上靖
山口瞳
松本清張
丸谷才一
小田 実
渡辺 華子
柴田錬三郎
阿川弘之
曾野綾子
瀬戸内 晴美
有吉佐和子
石井好子
安岡章太郎
岡本太郎
小林秀雄
中野好夫
会田 雄次
菊村 到
石井 正己
大宅壮一
司馬遼太郎
亀倉 雄策
市川 崑
沢木耕太郎
石原慎太郎
遠藤周作
平林たい子
武田泰淳
松永伍一
星新一
出版社
河出書房新社
発売日
2014-01-21
ISBN
9784309022536
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吾輩は童貞(まだ)である- 童貞について作家の語ること-

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作家
筒井康隆
平山夢明
中島らも
原田宗典
武者小路実篤
谷川俊太郎
森鴎外
小谷野敦
室生犀星
中谷孝雄
結城昌治
開高健
車谷長吉
穂村弘
しんくわ
寺井龍哉
みうらじゅん
横尾忠則
澁澤龍彦
三島由紀夫
川端康成
バカリズムのオールナイトニッポンGOLD
出版社
キノブックス
発売日
2018-07-29
ISBN
9784909689078
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岬にての物語 (新潮文庫)

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作家
三島由紀夫
出版社
新潮社
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0000-00-00
ISBN
9784101050263
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三島由紀夫 (ちくま日本文学 10)

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作家
三島由紀夫
出版社
筑摩書房
発売日
2008-02-06
ISBN
9784480425102
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短編伝説 めぐりあい (集英社文庫)

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作家
大沢在昌
五木寛之
山本文緒
川上健一
宮部みゆき
志水 辰夫
半村良
三島由紀夫
連城三紀彦
森瑤子
清水義範
佐藤正午
赤川次郎
出版社
集英社
発売日
2017-08-22
ISBN
9784087456271
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文化防衛論 (ちくま文庫)

文化防衛論 (ちくま文庫)

作家
三島由紀夫
出版社
筑摩書房
発売日
2006-11-01
ISBN
9784480422835
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