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親ガチャという病 (宝島社新書)

親ガチャという病 (宝島社新書)

親ガチャという病 (宝島社新書)

作家
池田清彦
中島義道
和田秀樹
室井佑月
森達也
香山リカ
土井隆義
出版社
宝島社
発売日
2022-03-10
ISBN
9784299027603
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親ガチャという病 (宝島社新書) / 感想・レビュー

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trazom

一癖も二癖もある著者名を見て手に取った。タイトルの「親ガチャ」を筆頭に、イツメン、無敵の人、キャンセルカルチャー、ツイフェミ、正義バカ、ルッキズム、反出生主義…現代社会はどうしてこんな嫌な言葉ばかりを生み出すのだろう。それに対する著者たちの視点をとても面白いものとして読んだ。個々の議論に対する賛否はあるが、信念を持って発言するこの人たちの強さが羨ましい。「「なぜ生きるのが虚しいか」なんて紀元前からの問い。時間はあっても考える力がないのが問題。力もないのにただ考えているだけだから苦しい」…確かにそうだけど。

2022/04/23

フム

最近話題になっているのを何度か目にしている言葉である。SNSで保守系の議員が、けしからんというようなことを言っていたが、そもそも親ガチャとは幼少期に親から虐待を受けて育った経験を持つ若者が自分の生きづらさを周囲に語る際に使い始めた言葉だというから、言葉への不快感ばかり口にして現状の理解が足りないのでは議員としてはむしろ恥ずかしい。ゲームで引くくじのように人生は運次第と若者が思ってこの言葉が広がっているのだとしたら、その格差を少しでも少なくするような社会になってほしいと思った。

2022/05/06

ミライ

和田秀樹さんや池田清彦さん香山リカさんなどの有識者との対談を交えて、ネット発の流行語から今の「息苦しい日本」の正体を暴いた一冊。親ガチャ、無敵の人、キャンセルカルチャー、ツイフェミ、正義バカ、ルッキズム、反出生主義など、どれも面白い題材かつ、超個性的なメンバーの対談もあいまって非常に面白かった。ネットが好きで、いつもツイッターで情報取集している人にオススメ。

2022/07/22

かずぼう

香山リカ:うかつな事を呟くと叩かれる不安感、しかし「誰一人傷つけないものなんてない」〜確かに配慮、配慮で疲れてしまう。変人哲学者中島義道:人生は虚しい、生まれてこなければ良かったと悩むのも先進国に生きる人間の特権、悩むことが大衆化した結果、苦しさが蔓延〜中島先生、今回は大衆向けにかなり抑え気味に、まともな事を言っておられた。

2023/11/08

活字スキー

いかにも今時なタイトルとなかなか香ばしそうなメンツに釣られて手に取った。閉塞感に覆われ、生きづらさに満ち満ちた現代日本について「親ガチャ」等のワードに絡めて七人が持論を語る。文量も熱量も統一感がなく、最初の土井さんだけは既出の記事の加筆再編集だけれど、他の六人は今年に入ってからのインタビューということで語る内容に鮮度が感じられるのは良かった。もちろんその全てに同意、納得できる訳ではないが、人は複雑な現実を主観で単純化しがちなので、色々な視点があるということを確認するだけでも意味はある。

2022/03/30

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