定番も新旧も、鎌倉いいとこどり!『オズマガジン』統括編集長がおすすめする「鎌倉さんぽ」

暮らし

2018/4/19

 ダ・ヴィンチニュースの読者のみなさま。こんにちは。オズマガジンの古川です。

 沈丁花、木蓮、桜、花水木と、木に咲く花の鮮やかなリレーを眺めているうちに、いつのまにか1年でいちばん過ごしやすい季節がやってきました。花粉症のピークも過ぎ(花粉症の方はきっと大変でしたね)、いよいよ春も本番です。

 オズマガジンでは毎年恒例(毎月、毎年恒例と言っていますがご容赦ください…。3月と4月だけです)の鎌倉特集が書店に並んでいます。

「オズマガジンの鎌倉が書店に並ぶと、春が来たなぁと思います」

 という感想を、鎌倉の町のあちこちで聞けるようになりました。鎌倉で「こんにちは。お久しぶりです」と挨拶できる知り合いや仲間も、年を追うごとに増えていっています。毎年4月のこのタイミングで、もう10年以上もこの特集を続けていると、そういういいこともありますね。できれば春の桜、6月の紫陽花や秋の紅葉のように「4月のオズマガジンは鎌倉の風物詩」と言われるくらいまで続けていきたいなと思う今日この頃です。

 さて、今年の鎌倉特集のタイトルは「新しい鎌倉へ」。新しいお店も続々できていますので、そういうスポットのご紹介はもちろんのことですが、ずっとそこにある「定番」と呼べるベテラン勢も、この町では新しい変化を続けています。

 たとえばオズマガジンではもう常連の「COBAKABA」という食堂は、昨年より「朝食屋 COBAKABA」として営業時間を朝方にシフト。変わらぬ美味しさを朝食という新しいカタチで届けてくれています。

 西口、御成通りの町の入口で、もうすっかりこの町の定番に仲間入りした「THE GOOD GOODIES」は、トーストセットの朝ごはんをスタートさせました。

 大人気の「POMPON CAKES BLVD.」のレオ君こと立道嶺央さんの足跡も、この町を象徴しています。2011年のレオ君は三輪の自転車にお母さんが作ったケーキを積んで、鎌倉の路上で販売していました。そのケーキが話題になり、前出の「THE GOOD GOODIES」の店頭やイベントでの販売を経て、梶原に「POMPON CAKES BLVD.」をオープンさせたのはついこの間のことです。でも今年の1月に、いつのまにか彼はそのすぐ隣に「POMPON PANTRY」という新店をオープンさせていました。

「ディモンシュのパフェ プリマヴェーラがメニューに載ると春だなあって思う」

 鎌倉の春に、あちこちで聞かれる会話です。変化を続ける一方で「変わらない」という価値もこの町には間違いなく存在しています。「cafe vivement dimanche」の堀内さんは、今日も変わらずカウンターの奥でお客様のために1杯ずつていねいに珈琲を淹れています。店の前を通り過ぎながらその姿を眺めるたびに、僕は途方もなく安心した心持ちになります。

 これが、鎌倉です。新しいものも、定番も、古いものも。変化したり、変わらなかったり、それぞれがそれぞれのやり方で自由にやっていて、それが無性に心地いいのです。変なルールとかガチガチの決まりがない。それぞれが尊重しあい、個性を持ってやっている。僕らが鎌倉を好きな理由はまさにそこであり、これほどまでの観光客が絶えずやってくるのも、それと無関係とはとても言えないと思います。

 一方で、毎年特集を作っていて、こんなに知り合いができて、町に顔を出せる場所が増えたけれど、特集で取り上げるのは年に1回。それで観光客の多い春の鎌倉の便利なガイドになって、また来年の春の観光客が増えるころに、新しいものを探しにやってくる。いわば「いいとこどり的」な気分も、定番特集であるがゆえに、僕たちのなかに少しずつ生まれていたのも事実です。

 でも、そのもやもやを少しだけ解消できるものを、今年は作ることができました。それが「鎌倉・湘南 よりみちノート」です。

「よりみちノート」はオズマガジン編集部が昨年新しく作った、地図つきのノート。その第2弾を「鎌倉エリア」で作りました(鎌倉、湘南30エリアの地図つき)。読者のみなさんが鎌倉を歩いて、自分だけのお気に入りやおいしかったものをログできるノート。この1冊があれば、いつやってきても新しい発見があるこの町を、自分だけの1冊にまとめていくことができます。もちろんオズマガジンと合わせて使えば、鎌倉が自分だけのガイドにもなります。

 前々から、秋の鎌倉も素敵だし、冬の人が少ないシーズンこそ鎌倉は行きどきなのになぁと考えていたのですが、このノートを年間通じてこの町で販売させていただくことで「1年のいつでも」、わたしたちはみなさんの鎌倉さんぽのお手伝いができるようになりました。

 鎌倉、湘南エリアの書店さんでの販売はもちろん、このノートは鎌倉のカフェや雑貨屋さんでも販売する予定です。詳しくはオズマガジンのウェブサイト「よりみちじかん」や、オズマガジンの鎌倉特集をご覧ください。

 発売は4月23日。発売に先立ちまして4月20日~22日、鎌倉の雑貨店「moln」にて、オズマガジン初のPOP UP SHOP をオープンすることも決まりました。こちらの詳細もチェックしてみてください。

 ぜひオズマガジンを持って、春の鎌倉に出かけてみてください。自信を持っておススメできるお店だけを掲載しています。そして鎌倉で「よりみちノート」を手に入れて、その1日をぜひノートにログしていただければと思います。

 ではまた来月お会いしましょう。次号は「日帰りお出かけ」の特集です。みなさんそれまでキゲン良く、いい1日をお過ごしください。

■よりみちノートのPOP UP SHOP
日時:2018年4月20日(金)~22日(日) 11:00~18:00 ※22日はイベント開催のため~16:00
場所:moln(モルン) 神奈川県鎌倉市御成町15-11
アクセス:鎌倉駅より徒歩3分

『オズマガジン』最新号発売中!

OZ magazine 2018年5月号
(スターツ出版)

古川誠(ふるかわまこと)編集長

1998年スターツ出版入社。販売部の営業を4年務めたのち、2002年よりオズマガジン編集部に配属。2008年より編集長に。ほかクルミド出版より小説『りんどう珈琲』を出版。2018年には2作目の小説「ハイツひなげし」をセンジュ出版より刊行予定

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