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ハルコロ (2) (岩波現代文庫 文芸 339)

ハルコロ (2) (岩波現代文庫 文芸 339)

ハルコロ (2) (岩波現代文庫 文芸 339)

作家
石坂啓
本多 勝一
萱野茂
出版社
岩波書店
発売日
2021-06-17
ISBN
9784006023393
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ハルコロ (2) (岩波現代文庫 文芸 339) / 感想・レビュー

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ふう

ハルコロ(たくさんの食べ物)という名の少女が、結婚して母になり、おばあさんになるまで物語が続きます。恋心も母としての思いもわたしたちと同じ。ただそこには先祖から口承で伝えられてきた神々の話やしきたりを持つ、ていねいで独特の暮らしがあります。やがてシサム(和人)によって徐々に脅かされていく悲劇が近づいてくる…というところで物語は終わります。差別につながると、アイヌという呼称を使うことが憚られた時代もあったと解説にありました。忘れてはいけない、無かったことにしてはいけない。むしろ大切なこの国の歴史です。

2021/06/22

井月 奎(いづき けい)

国立博物館でアイヌ民族の資料を見たことがあります。素晴らしい技法で作られた衣装や生活用品の数々は、しかし色あせて生活のぬくもりは感じられませんでした。私の好きな奈良、そこでお会いする仏さまたちの枯淡の味わいはため息が出るほどに美しいのですが、古代仏教の熱は大分に冷めています。優れた物語は人々の思いや生活を時と場所を超えて瑞々しく私たちに教えてくれます。アイヌ民族が抱く神々や自然への思いの一端を自らの胸に、心に焼き付けることのできるすばらしい漫画です。良書、良作です。

2021/07/11

Bo-he-mian

アイヌの社会と文化を描いた先駆的漫画『ハルコロ』の完結編。前半は、ハルコロと村一番の美少女・ウマカシテ、ハルコロが密かに想いを寄せる隣村の青年ウナヤンケ、そして霊感イケメンのペケンノウクを巡る四角関係が描かれ、少女マンガのような展開(笑)の中にも、イヨマンテの儀式など、アイヌ社会のスピリチュアルな部分が描かれる。生きとし生ける者は、他の生命を食らって生きているのだけど、それを「食材」と呼んでしまう現代人と違い、「肉を有難く頂き、魂を神のもとへ還す」、生命への敬意を忘れない精神へのリスペクトを感じる。

2021/07/17

みゃお

この国は、単一民族国家ではない ということを忘れてはならない。 知ることのきっかけになるといいな。という本です。 久しぶりに石坂啓の作品読めて 良かった。

2021/06/28

Lisha13

まだ続きがあるのでは?と思わせる終わりだった。解説にもあったが、アイヌの人々の日常を描いたマンガということで、アイヌの人たちがどのように暮らしていたのかを知ることができてよかった。時代も文化も習慣も違うが、大切な人たちを想い、恋をしたり、悩んだり…わたしたちと同じように葛藤があったのかなと思うと、その存在が近くなった。しかし出かけた先で、自分たちで泊まる場所を作るというのはすごい。わたしには無理だ…産婆さんの力もすごい。

2021/07/10

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