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商売繁盛 時代小説アンソロジー (角川文庫)

商売繁盛 時代小説アンソロジー (角川文庫)

商売繁盛 時代小説アンソロジー (角川文庫)

作家
朝井まかて
梶よう子
西條奈加
畠中恵
宮部みゆき
末國善己
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-11-21
ISBN
9784041096680
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商売繁盛 時代小説アンソロジー (角川文庫) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

この作家さんの名前だけで嬉しくなるアンソロジー!既読の作品ばかりでもやっぱりこのチョイスは愉しい。順番の所為もあるかもしれないが、〆の宮部さん『坊主の壺』あぁ、何処かに材木問屋田屋繁蔵やおつぎのような、正しく強いリーダーシップを備えた人よ、出てきて~~!そんな感じです。

2020/12/11

じいじ

江戸時代の「商売」にスポットを当てたアンソロジー短篇集。5人の売れっ子女流作家の作というのも面白い企画だ。梶よう子【月に叢雲…】は、売り物はすべて三十八文、さしずめ現代の100円均一。畠中恵の古道具屋兼損料屋は、今流に言えばレンタル・リサイクルショップだろう。幕末の流行り病コロリを背景にした、宮部みゆき【坊主の壺】は新型コロナの脅威を予告したかのようである。個人的には、朝井まかて【晴れ湯】が再読だが好きだ。手習い塾へ通うより、家業の湯屋を手伝うほうが楽しい、と健気な一人娘お晴が何ともかわいい。

2021/01/20

ふじさん

お仕事時代小説を牽引する女性作家が発表した、江戸の情緒や当時の働き方、商売の在り方等を丁寧に描いた現代にも繋がる短編集。「晴れ湯」は、湯屋を愛する娘を通して湯屋の日常が描かれる。「月は叢雲、花は風」は、小間物屋が仕入れた奇妙な刀に振り回される右往左往する人々の姿を描いた作品。付喪神になって逃げだした根付けを謎を追う物語。「千両役者」は、三流料理屋の主人が人気役者の接待とトラブルの謎解きに挑む作品。「坊主の壺」は、コロリのたびにお救い小屋を出す材木問屋の主人の実像に迫る作品。どれも読みごたえ十分の作品。

2023/09/03

ひさか

2020年11月角川文庫刊。江戸お仕事小説5編のアンソロジー。朝井さん、梶さん、畠中さんについては既読で、しかもあまり好みでない作品で少し残念です。西條さんのは初読みですが、これも好みじゃない。宮部さんは、既読で、お気に入りですが、お仕事小説というより不思議話だと思います。というわけで、あまり楽しめませんでした。[収録作]朝井まかて:恵晴れ湯/福袋、梶よう子:月に叢雲,花に風/ご破算に願いましては、畠中恵:利休鼠/つくもがみ貸します、西條奈加:千両役者/上野池之端鱗や繁盛記、宮部みゆき:坊主の壺/お文の影

2021/02/24

kei302

文芸評論家 末國善己さんが集めた「時代物お仕事小説」アンソロジー。たぶん・・やっぱり。5話すべて読んだことがある作品だったけど、宮部さんの「コロリ」流行の話は、コロナ感染爆発以前に出版が決まっていて、偶然とのこと。時代が変わっても、人の対応は同じ。なんだかなぁ・・。 銭湯、いわゆる百均や古道具、損料屋、料理屋、材木屋(の奉公人)など。一番の読みどころは、編者の末國善己さんの解説。現代社会に沿った解説が分かりやすくて面白い。ためになる。時代小説はちょっと…、と敬遠している人にお薦め。

2021/02/11

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