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MEMORY (集英社文庫)

MEMORY (集英社文庫)

MEMORY (集英社文庫)

作家
本多孝好
出版社
集英社
発売日
2013-09-20
ISBN
9784087451122
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MEMORY (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ソルティ

多くは語らないのになんでこんなキレイに繋がったりまとまったり許し会えたり思い合えるんだろう。世界はさり気ない愛がさりげなく転がってるんだね。あからさまな愛もいいけど、不器用な、言葉や形に表せない、それでも想ってる、って愛も立派な愛だ。神田と森野を見てるとそう思う。お幸せに!三部作が全て繋がっている。「(略)好きっていうより、何ていうかな、もっと自分にもわかりにくい感情だったんじゃないかなって思う。愛とか恋とかじゃなくてさ。好きな女の子の髪の毛を引っ張りたくなる感情の延長線上にあるような、そういうやつ」

2022/04/19

*すずらん*

神田と森野に関わった人達と、小さな謎を散りばめた物語り。二人の一面を見せながら、謎解きを進めていく配分が絶妙です。彼等はあくまで脇役としながらも、主人公達の人生の1ページに鮮やかに残っていきます。その過程で彼等の揺れる恋心が描かれていて、巧いの一言。一つ一つのお話にも、最後まで意外なトリックがあり大満足です。最終章では本当に素敵な結末が待って、思わず嘆め息がもれました。きっとここに至るまで、二人には沢山の紆余曲折があったんだろうな。その過程を別の本で描いていただけたら…と思いました。

2013/09/24

おしゃべりメガネ

『MOMENT』『WILL』の「神田」&「森野」の物語です。過去から未来へ書き綴られるその物語はステキなクロニクルへと姿を表しています。過去に読んだ気になっていただけで、実は未読だったことが読了後にわかりました。三年半ほど前に文庫書き下ろしだったとは全く知らず&気づかずに読み進めていました。相変わらずの幼馴染み二人のまったく異なるキャラがステキに浮き彫りにされており、そんな二人のそれぞれの過去を第三者からの視線で語られる作りは、なかなか新鮮でした。「森野」と「神田」二人のステキな関係にエールを送ります。

2017/02/05

katsubek

うまくうまく時が流れていく。それにいつの間にか乗っかっていて、ふと気づいたら、「あぁ、よかった!」と思わせるエンディングにつながっている。これで一区切りなんだね。うんうん。未来へ。そのためのMEMORY。いいね!

2013/10/01

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

姉妹作「MOMENT」「WILL」のそれぞれの主人公である神田と森野の実像が、2人を取り巻く人たちの物語を通じて浮かび上がってくるような五つの物語を収めた連作短編集。そんなシリーズものとしての味わいもさることながら、一つひとつの作品も語り手の心情がじわっと響いてくるものばかり。とりわけ「言えない言葉」は、そのミステリー的な仕掛けから一気に現れる淡い恋心の切なさに、おじさんの胸もギュッとなる。これで2人の物語が完結だと思うとさびしくもあるが、胸に染み入る物語でほっこりとさせてくれた著者にただただ感謝したい。

2014/09/05

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