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Good old boys

Good old boys

Good old boys

作家
本多孝好
出版社
集英社
発売日
2016-12-15
ISBN
9784087710212
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Good old boys / 感想・レビュー

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いつでも母さん

サッカー仲間の8人の子供たちの連作8編。子供を通して家庭の形、それぞれ父親の話。どこかの話にかつての自分の姿は無いだろうか?今を悩む親はいないだろうか?みんな昔は子供だったはず。その時間を空間を不器用に描き切った感じ。最後のページも良い。帯はちょっと煽り過ぎだが、本多さん、ナイスアシストだと思った。

2017/01/11

みかん🍊

弱小少年サッカーチームで勝つ事よりサッカーを楽しむ事に重きをおく老監督のもとでサッカーをする子供たち、どこの家庭でもあり得る夫婦や子供や仕事の問題や悩みを抱えた父親たちの連作短編集、子供たちのサッカーを楽しむ姿を通して父親自身も成長させられる。あの不思議なプロローグはハルカの章へ繋がっていたんですね、ダイゴの章では思わずほろりとさせられました。サッカーをする事よりわずかな子供の時間にたとえ週1でも月1でも親子で過ごせる時間が大切。

2017/01/17

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

88/100点 弱小サッカーチームの8人の小学生の父親を通して家族とは何かを描いた作品。全く期待せずに読んだのですが、面白かったです。弱小チームが段々成長していく過程と、それぞれに問題を抱えた家族の様子が、丁寧に描かれていて最後は温かな気持ちになれました。まるで重松清さんの小説を読んでいるような印象を受けましたが、男の子を持つ父親なら絶対共感出来る物語です。自分はあの頃、家庭や子供にちゃんと向き合っていたのだろうか、そんなことを思い起こさせられる作品でした。とても良い拾い物をした感じです、オススメです。

2017/03/10

yanae

サッカー少年団が舞台。本多さんには珍しくミステリー要素はなし。チームに所属する小学4年の8人の父親目線で話が進む。サッカーの話と言えば、勝利をつかむサクセスストーリーが主流だと思うけど、この作品はあくまで8人の家族にスポットが当てられて、各家庭の持つ問題に父親がどうむきあうかが描かれてる。もちろん父子関係も含まれていて、他の父兄、子供たちとの関係を通じて、少しずつ家族が変わっていく。スワンズは勝ちにこだわらない弱小チーム。だけど、子供たちも変わっていく。最後は感動して涙。読み心地のいいお話でした。

2017/02/16

chimako

決して上手いとは言えない、弱小チーム牧原スワンズ小4のサッカー小僧たちに泣かされた。そのお父さんたちの想いにも。全部を読み終わって、もう一度プロローグを読むと「ハルカ」の章が立って来る。ここから始まる8人のサッカー小僧たちの、その家族の物語が余計に愛しくなる。それぞれに背負うものがあり、それ相応の重みもあり、よろけることも、膝をつくことも有るけれど、生き方が好ましい。ファイト、牧原スワンズ!お父さんたちもお母さんたちも監督もコーチもファイト!ヘイ、と手をあげると足元にはピタリとおさまるボールが来る。

2018/12/11

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