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寺内貫太郎一家 (新潮文庫)

寺内貫太郎一家 (新潮文庫)

寺内貫太郎一家 (新潮文庫)

作家
向田邦子
出版社
新潮社
発売日
1983-03-01
ISBN
9784101294018
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ジャンル

寺内貫太郎一家 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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シブ吉

寺内貫太郎。今年五十の働き盛り。身長百八十センチ、体重百一キロ。口下手。ワンマン。怒りっぽいくせに涙もろい。カッとなると、口より先に手が飛んで、相手は二メートル先にけし飛んでいる。しかし、目方も人の倍なら、思いやりも人の二倍は持っているのである。出始めの「身上調査」から、グッと物語に入り込み、気が付くと何度も読み返し、その都度、涙があふれている始末。カミナリ親父のゲンコツに込められた情けと、貫太郎の家に集まる人たちの悲喜こもごものエピソードがたまらない。特に「祭りばやし」の章。何度読んでも涙でした。

2014/01/13

優希

面白かったです。昭和の家族と日本の愛すべき「お父さん」がここにありますね。何が起きるのか先の読めない展開にワクワクしながら読みました。次々と問題が起こり、ハチャメチャすぎてユーモアたっぷりです。貫太郎は誰も区別なく殴り、怒るけれども、人情味あふれていて憎めませんでした。貫太郎の周りに集まる人々も一癖も二癖もあるけれど愛すべき人たちです。今の時代にはない家族風景を見ました。寺内家は今となっては理想の家族なのかもしれません。昭和の香りが漂いますが、かえってそれが新鮮で、心があたたまりました。

2015/05/19

優希

再読です。日本の愛すべき「お父さん」と家族をユーモラスに描いていて面白かったです。一家に起こることは破茶滅茶なのですが、人情味を感じさせました。貫太郎はすぐ怒り殴るけれども人一倍情け深さがあるように思えます。周りの人たちも曲者だらけですが愛おしい。昭和の懐かしさがありますね。喜怒哀楽と温もりを楽しみました。ドラマがあることを知ったのがつい先日なのでそちらも気になります。

2018/05/18

yamatoshiuruhashi

1974年、一世を風靡したドラマの脚本家による小説。おそらくドラマが先で小説が後だろう。もう48年も前のことになるのだなと隔世の感。中学3年の頃からテレビを見るということが習慣から失われたので、ごく少数の特定の番組以外は見ていない。このドラマもほとんど見ていないが樹木希林が指先のない手袋をはめて「ジュリー!」と叫ぶシーンや小林亜星が西城秀樹をぶっとばすシーンは何故か頭に残る。ドラマを見ない人にまで影響があったドラマなのだろう。初めて読めば貫太郎の心情にジンと来る。

2022/08/26

優希

久々に読みましたが、やっぱり面白いです。古き良き昭和の家族と愛すべき「お父さん」。一家に起こることは破茶滅茶ながらも人情味を感じます。寛太郎も怒りっぽいながらも人一倍情け深さがあるように思えました。周りの人々も曲者ながらも愛おしい。悲喜交々ありますね。昭和は良い時代でした。

2023/05/09

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