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思い出トランプ (新潮文庫)

思い出トランプ (新潮文庫)

思い出トランプ (新潮文庫)

作家
向田邦子
出版社
新潮社
発売日
1983-05-01
ISBN
9784101294025
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ジャンル

思い出トランプ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ehirano1

「犬小屋」について。ホンワカした話と思いきや、終盤に斜め上の展開で暗転しますが読後感は決して悪くはなく、ノスタルジックな思いでエンディングを迎えます。「想い」は「重い」のでなかなか時間が掛かるものですね。

2023/07/02

ykmmr (^_^)

向田さん初読。『思い出トランプ』と言う、綺麗&ハッピーな中身を連想させるが、実は中身はダーク。人間の醜さ・儚さ・正直さ・ダークさを描いているのだが、その内容は重層で、人間の闇・らしさそのものなのに、それを颯爽とささっと、ある意味爽やかに書いていて、中々読みやすい。ストーリーの作り方も上手く、色々な展開が楽しめる。人間は、『誠実』に生きようとしているが、実は何処か『正直』にも生きているんだよね。まあ、時代が『昭和』なのは仕方ない。その時代に書かれたし。私を含めて、『昭和』の生活をあまり知らない人もいるし。

2022/01/20

masa@レビューお休み中

人生はまるでトランプのようだ。劇的な大逆転があったり、手札通りの手堅い人生があったり、引いてしまったジョーカーを手放せずにいたりすることがある。向田邦子の鋭利で怜悧な人間の機微を描いた13篇の物語は、読むほどにひたひたと怖さが募っていく。脳卒中で倒れた宅二と、その世話をする妻の厚子の一日を描いた『かわうそ』。社長である庄治が、就職の面接に来たトヨ子にマンションをあてがった様子を描いた『だらだら坂』。どの物語も不穏な出だしではじまり、不穏な状態のまま収束していく。人生とは所詮そんなものといわんばかりに…。

2015/05/30

射手座の天使あきちゃん

読友様お奨め本  トランプのエースからキングになぞらえて13の短編を収録(ラストのタイトルが「ダウト」とは小粋)  男と女、親戚・家族、色々な人間関係の内に秘めた嫉妬・愛憎・恩讐・後悔などを味わう大人の読み物でした(笑)  精神的に子供のわたくしは尻込みしてしまいました! <(^_^;  それと面白かったけど年代的にギャラリーで白黒写真を見せられた感じになりましたね(笑)

2014/02/23

kinkin

携帯もネットもなかった時代、でもそれなりに幸せだった昭和を丁寧に切り取った短編の数々は、何度でも読み返すことができる。

2013/02/07

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