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リアル怪談: 奇妙にこわい話ベストセレクション 寄せられた「体験」 (光文社文庫 あ 11-19)

リアル怪談: 奇妙にこわい話ベストセレクション 寄せられた「体験」 (光文社文庫 あ 11-19)

リアル怪談: 奇妙にこわい話ベストセレクション 寄せられた「体験」 (光文社文庫 あ 11-19)

作家
阿刀田高
松本 直美
出版社
光文社
発売日
2011-08-10
ISBN
9784334749866
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リアル怪談: 奇妙にこわい話ベストセレクション 寄せられた「体験」 (光文社文庫 あ 11-19) / 感想・レビュー

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夢追人009

阿刀田高さんのセレクトによるアマチュア投稿作家の現代怪談集のベストな一冊ですね。本作では実話・創作に厳しくこだわらない「ゆるさ」に自由な心地良さを感じましたね。ほぼ全員が素人さんの中に唯一人だけ推理作家の長岡弘樹さんのデビュー前の作品があって興味深く読みましたね。『9番ホールの出来事』地方の市役所に勤務する私が一年先輩の職員Sさんと共通の趣味であるゴルフを通じて体験した話。太り気味で動作の鈍いSさんがZカントリークラブの9番ホールだけは人が変わった様に見事にバーデイを決め何者かが彼に憑依していたのである。

2020/08/29

chatnoir

実話なのかもしれないけど、それをもとに小説になってしまっているのも数本。阿刀田さんが好きそうな、素人による奇妙に怖いお話からのベストセレクション。心霊ものだけとは限らない。観客が独りきりの映画館で口裂け女さながらの見た目の女(当時はまだ噂が出回っていなかったらしいけど)が急に近づいてくるのは真に怖いと思う。猫が嫌いと言う人の中には母猫が子殺しをする、またはした状態を見た事があるという人がいるのは知っている...家猫でなければ、しばらくは本当に見ない方が良いらしい。 編者の『恐怖コレクション』を思い出した。

2019/04/10

HANA

体験者自身による怪異集、といいつつ創作みたいなのも混じっている。「或る暗い夜」みたいな脱力ものから「田舎道をドライブすると・・・」みたいなサイコ物、心霊物まで内容はわりとバラエティに富んでいる。普通の実話怪談とは違って、肩肘を張って怖がらせようという姿勢の無いのは新鮮であった。

2011/09/25

王天上

謳い文句とはうらはらに実話とは思えないものが多数。ネタはいいのに料理の仕方が創作っぽくしてしまっているものもあり、もったいない気がした。

2016/10/09

阿輸迦

看板に偽りあり。全部で30の体験が収録。でも、創作では?と思われるものも幾つかある。「ひかり」と「孤独」いう作品は、明らかに創作。体験談ではない。選者の阿刀田高氏は「どれも"こわい話"」とあとがきで書いているが、「膝の上の猫」という体験はほのぼのしている。「透明なネズミ」と「ある野球少年の死」は、怖いというより不思議な体験。怖かったのは「わたしの足音」と「視線」。「優しい人」も違う意味で怖い話。選者の阿刀田さんと僕では、怖いの基準が違うのだと痛感。逆に、僕が怖いと思うことが、阿刀田さんには怖くないかも?

2013/05/27

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