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柳花叢書 河童のお弟子 (ちくま文庫 ひ 21-8 柳花叢書)

柳花叢書 河童のお弟子 (ちくま文庫 ひ 21-8 柳花叢書)

柳花叢書 河童のお弟子 (ちくま文庫 ひ 21-8 柳花叢書)

作家
柳田國男
芥川龍之介
泉鏡花
東雅夫
出版社
筑摩書房
発売日
2014-12-10
ISBN
9784480432315
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柳花叢書 河童のお弟子 (ちくま文庫 ひ 21-8 柳花叢書) / 感想・レビュー

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HANA

三人の文豪による河童本。鏡花の名文に酔った後は芥川で河童の社会について知り、柳田で生態について学ぶ。それにしても「貝の穴に河童のいる事」、久しぶりに読んだけどやはり最後が素晴らしい。あの余韻のある鳴き声の間に挟まれる文章はまさに名文だなあ。あと「河伯令嬢」は白山の巫女が来なかった『山海評判記』みたいな気もする。芥川の「河童」はあの時期の陰鬱さがなくて含み笑いしながら読めるし、柳田の「山島民譚集」は読みにくいけど内容が実に興味深い。巻末の座談会も三人の立ち位置を知る絶好の資料になってるし。いい一冊だった。

2015/03/06

ぜっとん

『河伯令嬢』はいい。語りの文体だ。痛ましいところも悲しいとこも、全部が言葉と形容に沈んでこうなってしまう。見事。芥川の河童はやっぱり軽く皮肉が利いていていい。ラストの対談のかるみも楽しいが、やっぱり鏡花はしゃべるときも描写がちなのは笑えた。

2015/01/05

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