書店員が選ぶ“時間”に思いを馳せる5冊
『時間のおとしもの』(入間人間/アスキーメディアワークス)
毎日膨大な量の本に接し、本の知識なら誰にも負けない“本のソムリエ”こと書店員さん。そこで今回は、書店員歴8年、文苑堂書店福田本店店長の新沼雄太さんに“時間”に思いを馳せる本”5冊をセレクトしてもらった。
■『時間のおとしもの』 入間人間 メディアワークス文庫 530円(税別) 「もしも」だとか「あの時こうしておけば」だとかそういった想像を、許し、楽しませてくれるのが小説でありSFである。どの章も、さわやかな後味を感じさせる4つの物語からなる短編集。
■『フラッシュフォワード』 ロバート・J・ソウヤー/著 内田昌之/訳 ハヤカワ文庫 900円(税別) 唐突に自分の未来を知ってしまったら。全力でそこから変えようと試みるのか、受け入れることはできるのだろうか。未来を想像することは楽しい。しかし、意図せず知ってしまったとしたら……。
■『第四間氷期』 安部公房 新潮文庫 550円(税別) 未来を予言する機械。それは本当に間もなく訪れる未来かもしれないし、それが明るい未来かと言われると、果たして本当にそう…