なぜあのシーンにあの本が! ?「007」ボンドガールの役名は下ネタだらけ…町山智浩の新しい映画評論が話題!
『映画と本の意外な関係!』(町山智浩/集英社インターナショナル)
映画にはいろんな楽しみ方がある。例えば『彼らが本気で編むときは、』(2月公開)でトランスジェンダーを演じる生田斗真の女装や、『チアダン』(3月公開)での広瀬すずのチアガール姿など、お気に入りスターの七変化に思わず息をのんだり、萌えたりするのは、映画の王道的な楽しみ方のひとつだろう。 一方で、こんな人もいる。「映画の画面に本が映ると、何らかの意味があるはずだと気になって注目してしまう」──そう語るのは、米国在住の映画評論家、コラムニスト、ジャーナリストの町山智浩氏である。 本書『映画と本の意外な関係!』(町山智浩/集英社インターナショナル)は、そんな町山氏のマニアックで鋭い観察眼がキラリと光る、「映画に登場する本や言葉」を切り口にした、新しいスタイルの映画評論だ。
「映画の本棚──まえがきにかえて」と題されたコラムから始まる本書。映画に登場する本棚や登場人物が読む本などに町山氏がフォーカスするコーナーで、まさに本好きな映画ファンにはたまらない情報の連続だ。筆者もこのパートを読んで大…