あさとー・みなみ●1989年、新宿生まれ。慶應義塾大学大学院在中のフリーライター。時々、モデル。純文学やビジネス本から漫画、ライトノベルまで、幅広く本を愛し、大学院では「本屋のリデザイン」の研究を進めている。これからの時代の本との出会いを演出し、人が本で熱狂する空間を作り上げようと、現在、奔走中。
「地球の強大さに比べたら、お前の悩みなんてちっぽけだ」という台詞はごもっともだが、そんな口先だけの言葉を吐く者がこの世界の何を知っているというのだろうか。人か…
小説・エッセイ
2014/8/7
縁側でひなたぼっこをして甘ったるい声で鳴くだけで、人の心をあんなにも温かにする猫なのだから、もし、猫がいつもよりほんの少し努力したならば、たちまちどんな人の心…
ペット
2014/8/6
紫式部は腐女子、清少納言はブログ女、紀貫之はネカマ、かぐや姫はツンデレ…。「萌え」も「BL(ボーイズラブ)」も「男の娘」も、日本のオタク文化の原点は今から1000年前…
BL
2014/8/2
いくら食べてもいくら寝ても満たされない時、子どもは、「何か面白いお話して何か面白いお話して」と人にねだる。大人だって同じようなものだ。単調な生活だけでは物足り…
小説・エッセイ
2014/7/28
どこかの国では多くの人たちを死に至らしめる“火薬”で作られているはずの花火が夜空に大輪を咲かせるのを見ていると、一体何が危険で何が安全かなどわからなくなってくる…
小説・エッセイ
2014/7/26
「私は死ぬまで進歩し続ける」。これは夏目漱石が遺した名言であるが、漱石はきっと死後もずっと進化し続けるのだろう。第151回芥川賞候補作に選ばれた横山悠太氏著『吾輩…
小説・エッセイ
2014/7/25
いつの間にできたか分からないアザがくすんだ紫色の斑点を身体へと刻みつけるように、人に投げかけられた言葉に気づかぬ間に傷つけられることがある。何だかどっと疲れた…
コミュニケーション
2014/7/13
理系の人間は発明の力で「世界を変える」ことができ、文系の人間は政治や文学、芸術の力で「世界を動かす」ことができるのだから、すべての人間がこの社会にとって必要不…
小説・エッセイ
2014/7/8
ビルの狭間のちぎれた空にアナタはいくつの夢を描けるだろうか。小鳥のさえずりや鋭く光る稲妻に何の意味付けもしないのは、もったいない。そういう日常の隙間、ふと非日…
小説・エッセイ
2014/7/6
呼吸をするたびに、自分の中の経験が、ストーリーとして紡がれる。心の中に住む登場人物たちとともに自らの過去を振り返りながら、一緒に今の生活を楽しんでいく。作家は…
小説・エッセイ
2014/7/2
空が青い理由も税金が上がった理由も自分がここに存在しているわけさえも、本当はよく分からない。知ったかぶりして生きているが、何も知らない。バカな人間は「なんとな…
2014/6/27
勝利を信じて、熱い情熱を胸に、もうすぐ日本が青く染まる。開幕まであとわずかのW杯に向けてザック・ジャパンの調整は進み、日本のファンもサムライブルーのユニフォーム…
W杯
2014/6/10
上手くいかない仕事も人間関係も恋愛も全て見てみぬフリして「そんな人生じゃないよ、逆転できるはずだよ」と笑っていたい。不条理な日々の中で降り注ぐストレスに私たち…
GANTZ
2014/6/5
「錆びるより燃え尽きたい」。ふと、ニルヴァーナのカートコバーンの言葉を思い出す。ロックとは何なのだろうか。低音が胸に響き、メロディーラインが全身を駆け抜ける。…
バンド
2014/5/31
人の脳内を覗きたいならば、その人のパソコンを覗けば良い。Googleの検索履歴、SNSへの投稿や他のユーザーとの交流、Skypeなどでの会話…。それを垣間見ることができれば、…
SNS
2014/5/28
誕生日ケーキの上に立てたロウソクを苦々しく思うようになったのはいつからだろう。毎年増えるロウソクの数はいつしか夢を叶えられなかった年月を数える灯火になった。馬…
イケメン
2014/5/21
「なぜ山に登るのか」「そこに山があるからだ」というやりとりは哲学的な問答であるばかりでなく、私たちにとっての真理だ。あの雄大な自然が訪れる者に生きる希望を与え…
小説・エッセイ
2014/5/15
「かつてはその人の膝の前にひざまずいたという記憶が、今度はその人の頭の上に足をのせさせようとするのです」。夏目漱石の『こころ』の中の台詞は時代を問わない真理な…
マンガ
2014/5/8
出会うはずのなかった食材が鍋の中で出会えば、いい出汁が出る。アクが強いものほどうまみを残すし、そんな奴が他の食材と意気投合してしまえば、深みのある味が生まれ、…
マンガ
2014/5/6
身の丈に合わない靴を履くから、靴擦れができる。その痛みをこらえるくらいなら、自分に合った靴を履きたい。ぴったりな靴で自分のペースで歩きたい。そう思わせてくれる…
小説・エッセイ
2014/5/3
「明日がまだ何ひとつ失敗をしない新しい日だと思うと、うれしくない?」 『赤毛のアン』を開くと、明日を前向きに生きられるようなフレーズがいくつも踊っている。そして…
小説・エッセイ
2014/4/27
体長1mm程しかないノミは最大で40cmも跳躍することができるというが、狭い箱などに数日閉じ込めておくと、途端に1cmも飛ぶことができなくなってしまうという。これと同じ…
サッカー
2014/4/25
ネットという海で美味しそうなエサが目の前をヒラヒラと舞えば、誰だって思わず食らいつきたくなる。だが、話の真偽を考えたことはあるだろうか。時にはネット上での話を…
インターネット
2014/4/22
ステージの上で何千もの夢見る瞳に見つめられながら歌うスーパースターは遠い存在に感じてしまう。だが、「僕は誰とも違わない。どこにでもいる、ただの男だ。」と語るの…
エッセイ
2014/4/15
芥川龍之介の『蜘蛛の糸』で、地獄から抜け出す蜘蛛の糸がぷつりと切れてしまったのは、多くの人が糸にたかったためではない。主人公が地獄からの救済を独り占めしようと…
小説・エッセイ
2014/4/12
不完全燃焼な人生は送りたくない。燃え盛る焚き火のように限られた人生の中で精一杯その炎を燃やし続けたい。そう思うのは、私たちばかりでなく、アイドルも同じなのかも…
小説・エッセイ
2014/4/8
春は新しい自分になることを求められる季節だ。だが、変わることを強いる春だけでなく、季節を問わずコツコツと努力し続けたい。「ローマは1日にしてならず」。「千里の道…
スポーツマンガ
2014/4/7
降り注いでくる様々な形のものを瞬時に上手く組み合わせていくテトリスのように、日々増えていくモノを部屋のどこに上手く埋め込めば良いのだろうか。部屋は日に日に汚く…
マンガ
2014/4/3
不協和音を奏でる掃除機の音もキレイ好きな人の手にかかれば、リズミカルなジャズの調べだ。食通の人の冷蔵庫を開けば、活気ある朝市に迷い込んだ心地がする。電化製品と…
小説・エッセイ
2014/3/31
習字の授業の後、ふと気が付くと手は真っ黒く染まり、その手で触れた机も教科書も知らぬ間に汚れて黒ずんでいた。墨で染まった手は時間が経てば経つほど落ちにくい。意外…
小説・エッセイ
2014/3/29
1
2
井口裕香「地球みたいに丸いおしりが撮れた」。“飾らないエロさ”を意識して生まれたセカンド写真集「MORE MORE MORE」の本気度を語るロングインタビュー
3
竹を切るときは慎重に! 翁が光る竹を切ると、中から美しい子ねこが現れて… 【竹取物語なねこ】/みっけ!ねこむかしばなし⑥
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