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dele (角川文庫)

dele (角川文庫)

dele (角川文庫)

作家
本多孝好
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-05-25
ISBN
9784041068052
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dele (角川文庫) / 感想・レビュー

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みも

死後、不要データの消去を依頼する。例えば、赤裸々に記した日記は近親者にも読まれたくない。かと言ってそんな重大な作業を、赤の他人の一業者に依頼し得るか…否!なんとなれば、そのデータを悪用されない保証はどこにもないから。死者と生者の思いは必ずしもシンクロし得ない。人間の繋がりなんてそんなものだ。だが、死は否応なく何かを派生させ、影響を被る生者が少なからず存在する。ましてそれが幼子ならその大きさは計り知れない。「ドールズ・ドリーム」亡母が遺した5歳の少女。少女はこの試練を乗り越えねばならない。#ニコカド2020

2021/01/08

bookkeeper

★★★★★ 初読。依頼者の死亡時にデジタルデバイスからのデータ消去を請負う商売に従事する二人。依頼者の大部分は、依頼の理由や消去する中身について、知らしめる事なく亡くなっている。そこにミステリがある訳ですね。 契約の事実を重視して、背景を斟酌せずに消去しようとする圭司と、背景や事情を知るまでは消去すべきではないと考える祐太郎。2人の葛藤とやがて明らかになる真相が、しっとりとした余韻や感動を運んでくれます。粒揃いの5話だが、「ファースト・ハグ」「ドールズ・ドリーム」が良かったです。 「それ、消すの?」

2019/07/24

散文の詞

『死後、データを削除』というプロットが面白そうで、しかも、データの削除って案外と難しいので、その点に興味があって読み始めたのけど、『削除』『消去』とあっさり片付けられてて、かなりがっかりでした。 バックアップやクラウドなど、技術的な面も含めて、簡単には『削除』できないと思うのですが…。 まあ、プロットは話のきっかけになってて、全体的にはライトな感じの連作短編です。 しかも、案外と、アナログ的な部分が多いので受け入れやすのではないでしょうか。

2021/09/17

修一朗

ドラマ観るため慌てて原作を読んだけども,TVはオリジナル脚本だったみたい。予想通り山田孝之は坂上圭司のイメージ通りだ。橋本愛さんが出演した第5話は原作の「ドールズ・ドリーム」とテーマが同じ。お気に入りはドラマの余貴美子と高橋源一郎の第3話。ドラマは原作の持つ世界観を良く再現していると思うぞ。ドラマと原作同時進行中。dele2へ。。。

2018/08/26

ぱるぷ

★★★☆ 死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わりデジタルデバイスから削除する……短編。ドールズ・ドリームに大号泣‼︎ 優しいお話。ドラマも観たい‼︎

2018/07/07

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