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日本短編漫画傑作集 (3)

日本短編漫画傑作集 (3)

日本短編漫画傑作集 (3)

作家
いしかわじゅん
江口寿史
呉智英
中野晴行
村上知彦
山上たつひこ
出版社
小学館
発売日
2021-06-30
ISBN
9784091793522
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日本短編漫画傑作集 (3) / 感想・レビュー

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ぐうぐう

高度経済成長の歪みが数々の事件に影を落としていた1970年代前半。漫画家達はその影を感じ取りながら、自身の漫画表現の革新へと繋げていく。安部慎一や鈴木翁二には、その時代の気配が濃厚なほどに立ち込め、それでいて読みどころは独特な画であり表現なのだ。かわぐちかいじ「直次郎哀歌」は、いしかわじゅんが解説で指摘している通り、それまでとはまったく違ったタッチとコマ割りで、それもまた時代を敏感に察知してのことなのだろうが、それ以上にかわぐちの漫画家としての野心の賜物のような気がする。(つづく)

2021/07/04

Nao Funasoko

読メで知った本シリーズの刊行。1巻から時代を追ってではなく、私がマンガと出会った70年~にあたる3巻から読みはじめることとした。 とはいえ、当時青年誌を手にするわけも無かったので収められている作品は初読だったり後年になって単行本によって出会った作品ばかりだ。 収録作品はいずれも作家の心模様だったり変遷だったり、或いは時代の空気感みたいなものが伝わってくるようなものばかり。 信頼のおける選者陣による良質なアンソロジーとなっている。

2021/07/02

mittsko

第2巻からすれば、ぐっと読みやすくなった。そして面白い!まさに傑作ぞろい! ボクが慣れ親しんできた漫画文法は、この時期(70年代前半)にできあがったのが分かった。実際、本巻になってはじめて、既読作品が含まれていた(全12篇中2篇も)。その2篇、永井豪「ススムちゃん大ショック」、諸星大二郎「不安の立像」はやっぱり面白く、それらと並んで、辰巳ヨシヒロ「地獄」、鈴木翁二「オートバイ少女」の初読二作品がとくによかった! ※ 所収作品の初出は71~75年。作者は当時20~36歳。いしかわじゅんの「解説」が手際よい。

2021/08/04

コリエル

ジョージ秋山はこれ銭ゲバとかアシュラの後に描いた短編なのか。まさかのラスト2ページでハッピーエンドに驚く。永井豪の『ススムちゃん大ショック』は昔何かの単行本で読んでショックだったな。藤子不二雄の短編にもこんなのがあったが共通のモチーフが存在しそう。かわぐちかいじの『直次郎哀歌』が今とは似ても似つかぬ絵と話で、人の変化に思いを馳せさせる。

2021/11/18

ムーミン2号

1971年から75年にかけて発表された12の作品が収められている。その後、大家の道を歩む作家たち(永井豪、松本零士、かわぐちかいじ、ジョージ秋山、諸星大二郎など)も、この時代では20~30代だが、既にして個々の作風とともに、その世界を確立していることは確認できる。だからといって、じゃぁその他の作品にまで触手を伸ばそうか、とならないのは多分、個人的な好みの問題なのだろう。第2巻までと少し雰囲気が異なっているのは、社会全体がそれこそもはや「戦後」でなくなってきた証なのだろうか、とフト思う。

2021/08/09

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