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ホメロスを楽しむために (新潮文庫)

ホメロスを楽しむために (新潮文庫)

ホメロスを楽しむために (新潮文庫)

作家
阿刀田高
出版社
新潮社
発売日
2000-10-30
ISBN
9784101255248
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ホメロスを楽しむために (新潮文庫) / 感想・レビュー

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buchipanda3

古代ギリシアの吟遊詩人・ホメロスによる叙事詩「イリアス」と「オデュッセイア」について語ったエッセイ。著者らしい肩肘張らない文章で、するすると面白く読めた。前半はトロイア戦争でのアキレウスの活躍、後半はオデュッセウスの波乱に満ちた漂流と2作品の主だった場面が語られ、あらすじも登場人物のキャラも掴み易い。何よりもギリシア神話の神々がどんどん乱入(無茶ぶり?)してきて話をこれでもかと盛り上げていく。昔も今も願いや不条理さに神々の存在を意識するのは変わらないと思った。人間ドラマの原点のような物語、原作も読みたい。

2021/05/27

KAZOO

阿刀田さんのシュエイクスピアに引き続いての古典作品入門編です。うまく料理してくれてその作品を読もうという気にさせてくれます。イリアスやオデュッセイアなど少しはかじったことがあるのですが途中でダウンしていますが、この本を読むと面白いので再度挑戦しようという気にさせてくれます。

2015/06/17

ずっきん

『イリアス』と『オデュッセイア』の筋を紹介しながらのエッセイ。とてもわかりやすいし、楽しい。愛する大アイアスのことを「単細胞の瞬間湯沸かし器型人間」と評してて、いや、まー、まさにその通りなんだけど、人に言われると腹立つわー笑 

2022/06/15

財布にジャック

「イリアス」と「オデュッセイア」という題名は知っていても、私なんかじゃ無理そうと思いチャレンジしたことはありませんでした。ギリシャ神話の神様の名前すらさっぱりわからない現状にかなり焦りました。イリアスの内容はハリウッド映画の「トロイ」を観ていたので少しは知っていましたが、ただそのせいで脳内で、アキレウスがブラッド・ピット、パリス王子がオーランド・ブルームに変換されてしまい困ってしまいました。「オデュッセイア」の内容は初めて知りましたが、冒険の要素が満載で面白そうなので、是非読んでみたくなりました。

2011/05/14

saga

【再読】古代ギリシアの叙事詩イリアスとオデュッセイアを、いつもどおり易しく解説してくれる。トロイア戦争と言えばトロイの木馬……だったが、この叙事詩には出てこないという。ギリシア神話の神々と人間たちが言葉を交わせていた悠久の昔の物語に惹き込まれた。ラストは、英雄オデュッセウスの生地・イタキ島で、北の星座を見ながら英雄も普通の人も、その生涯の短さはあまり変わらず、「だれもが英雄なのだ。」と結ぶ。なんともしんみり。

2020/02/14

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