北のおくりもの 北海道アンソロジー (集英社文庫)
北のおくりもの 北海道アンソロジー (集英社文庫) / 感想・レビュー
いつでも母さん
北海道アンソロジーとある。豪華な作家陣だ!小説5編とエッセイ4編。既読の作品が多かったような・・公子さんのエッセイは笑えて大好きなのに(既読で確かに笑って読んだはずなのに・・)今はお父様が逝き、お母様までもが亡くなってちょっとしんみり。でも笑えるのよ・・堂場さんのラッピのチャイニーズチキンバーガー!読みながらまた食べたいと思った次第。
2023/06/13
hiace9000
そうそうたる顔触れ、ここに連なる名だけで読指がそそられる、北海道アンソロジー。北海道舞台の短編小説5編と、食指刺激強めグルメエッセイ4篇が交互にミルフィーユ状に綴られる。ミルフィーユとはいえ、書籍にかぶりつけるはずもなく順番に読むしかないのだが、編集上食べ合わせのマッチングまでは考慮されなかったのか、脳が感じる茶室の抹茶のような深く静かな味わいの小説と、喧騒のダイナーでコーラで流し込むハンバーガーのようなエッセイとの食感(読感)差に、正直戸惑ってしまう私であった。北海道小説はやはり、一冊まるっといきたい。
2023/09/03
アキ
読友さんのレビューに誘われて読んだ。先週函館でラッキーピエロ、ベイエリア店でブランコ乗りながらバーガーを頬張ってきたところ。なんてタイムリーなと思っていたら、出典見て「弾丸メシ」を去年読んだことを思い出した。記憶の奥底に残っていて、あの店に誘われていたのだ。馳星周「雪は降る」で苫小牧から函館までのドライブは、昨年訪れた洞爺湖の道を思い出した。最後の渡辺淳一「四月の風見鶏」が印象に残る。札幌医大の心臓移植事件を小説にしたことで医局を辞めて東京で作家として生きていくことになった。そんな決断があったとは。
2023/08/18
ゆみねこ
5つの短編小説と4つのエッセイ。馳さん・渡辺さんは初読み、エッセイは原田マハさん以外は初読み。北大路公子さん、楽しく読了。「鉄道員」はやはり名作!河崎さんはズシンと心に残る作品。
2023/07/27
ナミのママ
北海道を舞台にした小説5編・エッセイ4編。ベストは河﨑秋子さん『頸、冷える』。桜木紫乃さん、馳星周さんは既読。小説はずしっと重苦しい作品が多かったように感じた。渡辺淳一さんは1970年代の作品で、母がファンだったのを懐かしく思い出しながら読了。エッセイはごめんなさいで4作品のうち3作品が好みでなく、斜め読みと読み飛ばしで終わり。豪華な作家が並ぶアンソロジーだけど私は長編の方が好み。
2023/06/29
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