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抽斗のなかの海 (単行本)

抽斗のなかの海 (単行本)

抽斗のなかの海 (単行本)

作家
朝吹真理子
出版社
中央公論新社
発売日
2019-07-06
ISBN
9784120052002
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ジャンル

抽斗のなかの海 (単行本) / 感想・レビュー

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starbro

朝吹真理子は、芥川賞受賞作「きことわ」に続いて2作目です。エッセイは初読です。著者が高校生時代にスーパールーズソックスを履き、鞄に澁澤龍彦の著作を忍ばせ、澁澤龍彦を「たっちゃん」と呼んでいたとは思いませんでした。また大ファンの大江健三郎に会って失神したのは、著者だけではないでしょうか?

2019/07/27

アキ

『TIMELESS』の著者のエッセイ集。読んでいてとても楽しかった。エッセイはほぼ時代順に並べられており、エッセイ毎に今の自分からの後日談を入れている。とても律儀な性格の方なのだろう。でも独特のユーモアというかボケが笑える。鉱物の嗜好やデートの待ち合わせで彼が読んでた本のこと、将棋の観戦記など作家の行動が興味深い。やはり興味が湧くのが、読んだ本の遍歴とその感想、そして様々な作家たちとの交友で、先日亡くなられた古井さんとのやり取りや大江さんと会って失神した逸話など面白い。エッセイを読むと親近感が湧いてくる。

2020/03/19

ぽてち

朝吹真理子さんの初エッセイ集。初出を見ると、『きことわ』から『TIMELESS』までの空白期間に書かれたものが多いことがわかる。ファンとしては小説に専念して、もっとたくさんの素敵な作品を書いてほしいところだが、素顔を知ることができるエッセイも興味深かった。彼女の凛とした文体、言葉の選択の巧みさは、本書でも十分堪能できた。

2019/11/03

たぬ

☆4 あらま。エッセーだったか。エッセーってめったに手を出さないのだけど、朝吹氏の文章を堪能できるならと読み進める。あの熱気はないけど妙に惹かれる文体を獲得するに至った理由がわかった気がした。くっきりした目鼻立ちの朝吹氏は確かに酒豪に見える。

2020/08/08

ミッチ

朝吹真理子さんの小説は芥川賞「きことわ」しか読んだことがなく、その展開は詩的だった。きっとエッセイもそうだろうと手に取った。やはり詩的だった。エッセイのなかの読書感想が私の読書意欲を掻き立てた。 追記;エッセイの中で「尺」という言葉があった。 お笑い芸人がよく使う「尺を取る」とは、その人だけで無駄に時間を使いすぎるということだそうです。(今回の吉本社長の会見がそれ!) また、上映時間が短いことを「尺が短い」というそうです。 私はそんな事すら知らなかった!赤面の至り! 今後は映画好きは撤回します。

2019/07/24

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