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女体についての八篇 晩菊 (中公文庫)

女体についての八篇 晩菊 (中公文庫)

女体についての八篇 晩菊 (中公文庫)

作家
太宰治
岡本かの子
谷崎潤一郎
有吉佐和子
芥川龍之介
森茉莉
林芙美子
石川淳
安野モヨコ
出版社
中央公論新社
発売日
2016-04-21
ISBN
9784122062436
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女体についての八篇 晩菊 (中公文庫) / 感想・レビュー

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じいじ@リハビリ & 懸命に減量中。

太宰、谷崎、芥川、林芙美子、有吉佐和子…懐かしい作家らが遺した〈女体〉をめぐる八作品を、漫画家安野モヨコが選び、挿絵をつけたユニークなアンソロジー。さすが一流作家、女体の描写が映像になって瞼に浮かんできます。作家それぞれの個性があって面白い。太宰は混浴温泉で出会った美少女。女体から発する匂いに魅かれるようです。少女の乳房を「コーヒー茶碗のようだ」には笑ってしまった。谷崎の足フェチ主人公の妾は、美人ではない。谷崎の好みの女性像ではないだろうか。少女から喜寿の老女まで、すべてを紹介するには紙面が足りません。

2019/08/02

takaichiro

安野モヨコが選者となり文豪男性作家4名、女性作家4名作の女性の深層を探る短編を集め、挿絵を付したアンソロジー。芥川は蚤の視点から女房の体を3ページ分の言葉でスケッチ。谷崎は今回足フェチ披露。男性陣はどうしても外見中心の作品。1年ぶりに会おうとの男からの連絡から2時間。「老いを感じさせたらは敗北」と若やいだ雰囲気を演出するためにあらゆる手段で化ける過程をじっくり書いた表題作「晩菊」(林芙美子)は、一番女性心理を突いている?他人の視点を気にして自分の演出に気と時間をかける礼儀は、男性も見習うべきかもしれない。

2019/08/20

masa

少女から老女、ループしての妖女まで文豪たちの八篇。“女体”と副題につくことでエロを期待すると肩透かしを喰らいます。それでも大谷崎さんのイキイキとした変態っぷりは噂に違わず圧巻です。気高きfetishismとでも呼ぶべき堂々たる風格で『足フェチ』を高らかに宣言し「ねえ正直で健全なあなたたちならわかるでしょう?」と語りかけてくるのです。胸、鎖骨、手、耳、多くの読者は自らのフェチに思いを馳せることでしょう。現実でそんな話題になると、何も持たない僕はつまらないやつだと場を盛り下げるのが厭で、そっと姿を消すのです。

2019/09/22

まつこ

八名の名だたる文豪の短編。やっぱり何はともかく谷崎潤一郎『富美子の足』。話には聞いていたのに読むと引くほど“足”ばかり。太宰治と芥川龍之介も期待を裏切らないthe女体。一方ストーリーが面白かったのは岡本かの子と林芙美子、有吉佐和子、石川淳。石川淳以外は女性ということもあって女が自分の体をどう感ずるか向き合うか、同じ女として勉強になった。特に『晩菊』は老いのお手本。他全てと一線を画したのが森茉莉。選者の安野さんは別の作品を漫画にしたいと述べてたけど、『曇った硝子』の独特さも画にしてほしい思った。

2016/09/11

まさむ♪ね

女体、女体、女体。女体美を味わいつくす、女体盛り盛りのアンソロジー、全八篇。変なおじさんとしてはやっぱり、変態度数で群を抜く大谷崎の『富美子の足』が一番かな。でも、選者の安野モヨコ氏をして「むっつりすけべにもほどがある」と言わしめる芥川の『女体』も好きだなあ。太宰『美少女』の湯けむり感もなかなかどうして。奇想幻想も甚だしい石川淳の『喜寿童女』も良かった。変なおじさん的にはどうしても男性作家の作品に惹かれてしまうわけだけど、はたして淑女諸姉はどうなのか、ご意見ご感想が気になる今日このごろ。

2016/04/30

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