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鍵の掛かった男 (幻冬舎文庫)

鍵の掛かった男 (幻冬舎文庫)

鍵の掛かった男 (幻冬舎文庫)

作家
有栖川有栖
出版社
幻冬舎
発売日
2017-10-06
ISBN
9784344426511
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鍵の掛かった男 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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かみぶくろ

ホテルで変死した男の死因を探るため、その男の来し方を探っていく渋めのミステリー。700ページは正直長く、テンポが良いとも思えないが、丁寧にじっくりと一人の男の鍵の掛かった人生を開いていくのはある種の感慨があった。そもそもシリーズものらしく、いきなり本作から入ってしまったため、火村先生が登場した時の興奮がなかったのが残念。

2017/11/25

takaC

思ったより早く文庫が出たな。2年も経ってないような気がする。依然として無駄に長いという印象は強い。文庫なのに千円もすると思うとなおさら。

2017/10/26

キナコ

殺人事件ではあるが、前提として殺人であるとこを証明するために、謎の男性の人生を追っていく。半分以上は有栖川先生のみで調査をしていくが、読み進めていくほど謎が深まっていく。人の人生って分からないなぁと思う作品。良い方にも悪い方にも一気に傾くのが人生だなぁと思った。火村シリーズの中でも長編。梨田さんは幸せだったと思いたい。

2022/12/03

papako

火村&アリスシリーズ。この本が気になってシリーズ読んだと言っても過言ではない。期待通り楽しめた!まさに『人の世は危うく残酷で出鱈目で得体が知れない』というお話でした。しかし火村が登場してからラストの推理はなんだか捏ねくり回した感じで好きじゃない。アリスが独りで『梨田稔』の真実を探っている間がすごくいい。アリスの人嫌いで人に興味津々なところが存分に発揮されている。しかし、あらすじとはちょっと違う印象だな。梨田の過去から現在までの間に大きな断層がある。そこが描かれていないのはもったいない。でも面白かった!

2018/02/14

HANA

大阪中之島のホテルで一人の男が縊死した。自殺か他殺か、火村と有栖川がその謎に挑む。今までのトリック中心の作品とは趣が違い、捜査の対象となるのは男の知られざる過去。前半担当するのは有栖川でこちらは足の探偵、後半は火村の快刀乱麻を楽しむ事ができる。本作はその性質の為か、回答よりも捜査の方が面白く特に有栖川パートの男の過去が一枚一枚ベールを剥がすように明らかになっていくのは圧巻。ミステリを貶す言葉に「人間が書けていない」というものがあった。本作はそんな自称人間が書けている文学に対する見事なアンチテーゼであった。

2018/01/07

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