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渋谷直角

職業・肩書き
マンガ家
ふりがな
しぶや・ちょっかく

プロフィール

最終更新 : 2018-09-07

コラムニスト

「渋谷直角」のおすすめ記事・レビュー

中年おじさんのちょっぴり切ない日常と恋模様――光石研主演で『デザイナー 渋井直人の休日』ドラマ化

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『デザイナー 渋井直人の休日』(渋谷直角/宝島社)

 渋谷直角の漫画『デザイナー 渋井直人の休日』がテレビドラマ化されることが決定。渋井役には連続ドラマ単独初主演となる光石研が抜擢され、「イメージぴったり!」「ミツケンさんの主演ドラマとか楽しみでしかない」と歓喜の声が続出した。

 同作は、50代のサブカル中年・渋井直人の日常を描いたコメディ。渋井は服装や音楽などこだわりのもので彩られた生活を送っており、若い女の子からも受けがいいスマートな男性だ。しかしそれは表面上のことで、実際は次々現れるヒロインたちに玉砕する毎日。ちょっぴり気取った“イタい中年”渋井の姿には、「同じ中年として身につまされる」「男っていくつになってもこうだよね」「渋井さんとは仲良くなれそうだ」と男性読者から共感の声が上がっている。

 光石はドラマについて、「どこまでが渋井なのか光石なのか、本気なのか、洒落なのか。全てが曖昧になってくれれば面白いと思います」とコメント。ファンからは「バイプレイヤーズの俳優さんが活躍してて嬉しい」「光石さんがデザイナーなんてカッコよすぎ」「渋谷さんと光石…

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35歳雑誌編集者の地獄の恋愛に心がえぐられる! 渋谷直角が『奥田民生になりたいボーイ~』で伝えたかったこと

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『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』(渋谷直角/扶桑社)

 名の売れた人が何か事件を起こし、メディアで報道され、それに対して人々が意見する。本記事執筆現在、五輪エンブレムのデザイナーがパクリ疑惑でバッシングされ、堀北真希が40通ラブレターをもらって交際0日で結婚した。もしも、“清純派”と言われている堀北真希が身近な人だったら? あるいは、自分が堀北真希だったら? 表に出ていない事情を知っていたとしたら? 『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』(渋谷直角/扶桑社)では、「(世の中の)一つの情報だけで善悪が判断されて、加速していく感じのコワさ」が、恋愛や仕事、人間関係といった様々な面でこれでもかというほど描かれている。

物事の片面だけを見ていたら、何も分からない

渋谷直角氏 渋谷直角氏(以下、直角) 主人公のコーロキ(雑誌編集者)が仕事のトラブルからネットで炎上するシーンが出てくるのですが、Twitterにあることないこと書かれたのがTogetterにまとめられ、コーロキの所属する編集部が世間から叩かれて次第に…

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一人前のトンカツ屋とDJを目指す!? ジャンプにまたしても異色のギャグマンガが登場?

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『とんかつDJアゲ太郎』(小山ゆうじろう:著、イーピャオ:企画・原案/集英社)

 渋谷のとんかつ店の3代目アゲ太郎は、人生の目的を見いだせないまま、家業のとんかつ店を手伝う日々を送っていた。ところが、出前で偶然訪れたクラブでDJが生み出すグルーブに今まで味わったことのない高揚感を感じ、とんかつ職人とDJの両方で一人前になりたいと志していく…。それが本作『とんかつDJアゲ太郎』(小山ゆうじろう:著、イーピャオ:企画・原案/集英社)である。

 なぜとんかつとDJなのか? というとどちらも「アゲる」ものだからというだけ。

 言って見ればデオチである。物語の合間に挟まれるギャグも、クラブイベントを告知するフライヤー(ちらし)を、とんかつを揚げるフライヤーと勘違いしたり、DJの師匠がアゲ太郎の認識の甘さを指摘する際に「甘い、上質なラードより甘い!」といったりととんかつ感満載である…。設定の奇抜さだけでいけるところまで引っ張る、典型的なデオチ漫画に見えるのだ。

 一見しょ~もない設定の本作が、異色のジャンプ作品として話題となっている。なぜか? それは本作がクラブカル…

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『あまちゃん』春子だけじゃない!? 夢負い人が陥る構造的な悲劇とは

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『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』(渋谷直角/扶桑社)

 現在、日本中を熱狂の渦に巻き込んでいる『あまちゃん』。物語は終盤に差しかかり、主人公のアキはアイドルグループを脱退せざるを得なくなってしまったが、その背景にあるのが、プロデューサーの荒巻太一と母・春子の間にあった過去の因縁だった。

 ドラマでは、かつて歌手を目指して上京した春子が、デビューしたばかりの女優・鈴鹿ひろ美の影武者として『潮騒のメモリー』を歌い、名前の出せない歌手デビューを果たしていたという過去が判明。これが20年以上も尾を引き、娘の脱退というところまで影響を与えてしまった。

 もちろんこれはドラマの中での話だが、例えばAKB48を思わせる巨大グループのヒエラルキー構造など、現実世界の実情を巧みに引用しながら物語を組み立てている宮藤官九郎の手法を考えると、これもひとつの“芸能界あるある”と言えるのかもしれない。

 そんな「歌手デビューを夢見る女性にのしかかる厳しい現実」を生々しく描いたのが、渋谷直角のマンガ『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴ…

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続 デザイナー渋井直人の休日

続 デザイナー渋井直人の休日

作家
渋谷直角
出版社
文藝春秋
発売日
2019-08-07
ISBN
9784163910758
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