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ハコブネ

ハコブネ

ハコブネ

作家
村田沙耶香
出版社
集英社
発売日
2011-11-04
ISBN
9784087714289
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ハコブネ / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

村田さんにしか書けない世界のお話でした。年代が違う女性の‘性’の悩みや確執をこれ以上ないくらいの村田さんテイストで書き上げています。相変わらず流れや展開がおっとりしていて、スピード感は少なめですが、その独特のペース感が村田さん作品の真骨頂なのかなと。今作も男性が出てこないワケではありませんが、完全に脇役以下の扱いでした。男性では絶対にわかり得ない未知の領域を、リアルに生々しく、シリアスでありながら軽々&スラスラと何事もないかのように書き綴る村田さんの作風は、今後も追い続けていきたいと思わせてくれます。

2015/04/26

J D

 村田沙耶香さんの作品は「コンビニ人間」以来。えーと、なんか理解の範疇を超えて来たような最終章。それまでは、なんとなく分かった気持ちで読んでいたのだが。「知佳子3」いる?まあ、書いてあるからいるんだろうけど。物語的に、芽衣ちゃんどこ行った?って感じもある。なんか奥が深そうなのは、感じ取れたが、明確には分からない。誰も乗って来ないハコブネ。この作品の終着点はどこだろう!

2022/09/05

Satomi

自らの性別を脱ぎ捨てたセックスを求める…。女であることに必要以上に固執する…。生身の男性と寝ても人間としての肉体感覚を持てない…。3人の女性達の性の行方は…!?!?なんとも共感し難い世界観で最後まで入り込めなかった~。性に対しての価値観は人それぞれで、何をもって普通というのか定義なんて無いわけで。自分はいたって普通だと思っている事が、他の人からみたらそれは普通じゃないのかもしれないし。まぁ、自分が良ければそれでヨシ!!!!

2015/08/11

美紀ちゃん

「船で、どこか遠くの、自由な場所に漕ぎ出したつもりだった。私にとってノアの箱舟だったんです。」というセリフと、聞こえた水音。子供の頃、長靴で水溜りを踏んで遊んだ時の音に似ていて、、、っていう表現が好き。エロシーンなのに美しい。村田沙耶香さんすごい。他作品も読みたい。

2020/08/05

とろとろ

3人の女性が出てくる。1人は自分は男性ではないかと思い悩む。もう1人は、自分は女性どころか人間でもないと思い込んでいる。その真ん中に本当に女性らしい女性になろうとしている3人めの女性がいる。みな現実的に色々生き方を模索しているのだけれど方向が見えない。どうしても普通の人間になれないという葛藤を引きずりながら、それでもなんとか生きていこう?。特殊な考え方を持つ女性とセックス描写みたいなのが必ず関連して出てくるが、それは何かの象徴として描こうというスタンスなのかな。集中して読むと飽きてきちゃうような…。

2017/04/11

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