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生命式 (河出文庫)

生命式 (河出文庫)

生命式 (河出文庫)

作家
村田沙耶香
出版社
河出書房新社
発売日
2022-05-03
ISBN
9784309418872
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生命式 (河出文庫) / 感想・レビュー

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優希

村田沙耶香さん本人を彷彿とさせる短編集でした、「食事」が重要な意味を示す作品が多かったように思います。スリリングで体験したことのないような感覚に陥りました。これは危険な作品ですね。面白かったです。

2023/06/06

だーい

村田沙耶香作品初読み。衝撃的な話が多かっだが、美しく神秘的で好きな短編集だった。正常な世界なんて本当は脆くて危うくて一瞬の出来事なんだなと感じた。自分の中の正しいことは価値ののあるものなのかと問いたくなる。普通とは違うけれど、自分の肉体を感じて、向き合っている主人公たちが愛おしい。価値観なんてものは本当にそれぞれで他者のものと重なり合うことはないのだと強く思う。特に好きだったのは「生命式」「魔法のからだ」「街を食べる」解説でもあるように「私たちの快楽は私たちのもの。快楽を裏切らない」という言葉が良い。

2023/09/20

ミワ

とりあえず今年一好き。生命式、素晴らしい食卓、孵化。が特に好きだった。特に生命式。常識、普通なんて脆いもの。国が変われば常識は非常識になる事も。自分の普通は本当に普通?。解説で、「自分が正常だと思いこんでいるから笑えるだけに過ぎない。」とあり。解説も好きだった。これから追いかけたい作家さんになった。

2023/04/22

活字の旅遊人

久しぶりに村田沙耶香。十二編の短編集。ほんの数ページしかない作品もある。その分、と言っていいと思うが、各作品ともエッセンスぎっしり。グロさが足りないとも言う。表題作の「生命式」、その次の「素敵な素材」は強烈な意識変革を求めるものだが、エグさをあまり感じない。「殺人出産」より前に書かれているようなので、こういう核をもってより刺激的な描写や台詞を入れていくのだなあ、と納得。「街を食べる」はこの前観た映画「サステナファーム」にも通じないかな。実は目指したい世界。「孵化」も好きだが、こちらは生きづらさ系。

2023/06/21

annzuhime

クレイジー沙耶香の真骨頂。生殖のために受精する生命式。さすがの世界観に混乱しながらも惹きつけられる。性と生に対する常識を非常識だと思わせる作品。終始、混乱する頭で読み進めてお腹がいっぱい。でもなぜかしばらくするとまた読みたくなるクレイジー沙耶香の作品。この中毒性がたまらなく素晴らしい。

2022/06/21

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