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大前粟生

大前粟生 写真:佐藤 亘(文藝春秋写真部)
職業・肩書き
作家
ふりがな
おおまえ・あお

プロフィール

最終更新 : 2022-04-07

1992年、兵庫県生まれ。2016年、「彼女をバスタブにいれて燃やす」が『GRANTA JAPAN with 早稲田文学』の公募プロジェクトにて最優秀賞に選出されデビュー。著作に『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』『おもろい以外いらんねん』『話がしたいよ』など。

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Aマッソ・加納愛子と大前粟生が小説を書き始めたきっかけは? 別所哲也をモデレーターに、“短編”作品を語る周年記念イベントレポート

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 短い表現の中にメッセージを凝縮した「短編」の面白さを、「小説」と「映画」の両面から語り合う——そんな一夜のイベントが実現した。2月22日にLIFORK Harajukuで開催された「BOOK SHORTS 10周年×ブリリア ショートショートシアター オンライン6周年記念 アニバーサリーパーティー」である。

 このイベントでは2つのカルチャーがコラボレーション。そのうちの1つ「BOOK SHORTS」とは、国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)が展開する短編小説公募プロジェクト。10年間で1万7000点以上の短編小説が応募され、優秀作品はSSFF & ASIAの監督たちと共にショートフィルム化されてきた。

 一方、「ブリリア ショートショートシアターオンライン(BSSTO)」とは、SSFF & ASIAと連動しながら、世界のショートフィルムを配信するオンライン映画館。6周年を迎えた今年までに300点以上の作品を配信し、ショートフィルム好きの拡大を図ってきた。現在では登録ユーザー数が11万人を超えて…

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「本当に傷ついている人たちに向き合わなければいけない」著者初のミステリー仕立てとした新作小説『チワワ・シンドローム』に込めた、現代社会に投げかける思いとは? 大前粟生さんインタビュー

「本当に傷ついている人たちに向き合わなければいけない」著者初のミステリー仕立てとした新作小説『チワワ・シンドローム』に込めた、現代社会に投げかける思いとは? 大前粟生さんインタビュー

 ある日、知らない間にチワワのピンバッジがつけられたという呟きがネットに溢れた。この奇妙な事件は「チワワテロ」と呼ばれ、主人公・琴美の想い人もテロの被害者となり失踪する。失踪と「チワワテロ」との関係は――。若者たちの価値観を描き出し、同世代を中心とした読者の支持を集める大前粟生さんの新作『チワワ・シンドローム』(文藝春秋)が2024年1月に刊行。炎上時代をリアルに描き出した本作についてお聞きしました。

『チワワ・シンドローム』(大前粟生/文藝春秋)

――デビュー以来、大前さんは作品を通じて、人の弱さや傷つきに真摯に向き合ってきたと思うのですが、本作はこれまでとはアプローチが異なる印象を受けました。

大前粟生さん(以下、大前):これまでの作品と比較する意識はなかったのですが、作風を広げてみたい、という思いはありました。世の中がどんどんきな臭くなっていく、そのスピードにこれまでのやり方では追いつけない。小説が現実に負けてしまうというのを感じていて。

――きな臭く、とは?

大前:各地で戦争が起きていることもそうですが、これほど多くの人が警鐘を鳴らし、対策をとっ…

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『BEASTARS』との共通点も? 注目の新鋭作家・大前粟生が初の児童文学を発表! 《インタビュー》

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 ある日突然、外に出ると体が変化してしまうようになった夕日町。元に戻る方法が見つからず、外出禁止になった町で、背中に翼のはえた小学4年生のまるみちゃんと、透明人間になった同い年のうさぎくんは、ビデオ電話で仲良くなるが……。『おもろい以外はいらんねん』は織田作之助賞の候補作にもなった大前粟生さんが、コロナ禍で執筆した初の児童文学『まるみちゃんとうさぎくん』(ポプラ社)がこのたび刊行。お話をうかがった。

(取材・文=立花もも 撮影=下林彩子)

――学校は休校、仕事はすべてリモートワークになった本作の世界観は、現実の私たちに重なりますね。

『まるみちゃんとうさぎくん』(大前粟生/ポプラ社)

大前粟生(以下、大前さん):この話を書き始めたのがまさに緊急事態宣言の発令された2020年の4月ごろだったんですよ。フィクションとはいえ、世の中が大変なことになっている現状をまったく無視するのも変ですし、かといって取り入れすぎるのもどうかなあ、と考えた末に生まれた設定です。あと、今回は児童書ということで、子どもに向けて書くわけですけど、僕自身の幼少期をふりかえったとき、…

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大前粟生「恋ってよくわからない 悩んでもがくむきだしの恋愛小説」『きみだからさびしい』インタビュー

大前粟生「恋ってよくわからない 悩んでもがくむきだしの恋愛小説」『きみだからさびしい』インタビュー

 恋愛感情は一方的で、思いを向けられた相手からすれば、時に暴力的ですらある。そんな好意の加害性を自覚しながら、なぜ人は人を好きになるか。これは恋愛というよくわからないものに、誠実に向き合った小説だ。

(取材・文=野本由起 撮影=佐藤 亘(文藝春秋写真部))

「ジェンダーの不均衡、そこから来る暴力性、危うさを踏まえたうえで、恋愛ができるのかというところからスタートした小説です。時代が進むにつれて価値観や人間関係が多様化して、今までになかったような考え方も出てきています。今はちょうどすれ違いや衝突が起こる時期なのかなと思って。きっとこれから折り合いがついていくんでしょうけど、一旦解決すると葛藤していた時のことは忘れてしまいます。なので、恋愛小説を書きたいというよりは、いろんな考え方を小説に書くことで保存したいという動機がありました」  町枝圭吾は窪塚あやめに恋をする。恋と性欲は混同したくない。でも、100%の自分で、最高の恋がしたい。 「圭吾は、臆病で優柔不断で、思い悩んでしまう人。思い浮かべていたのは、『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ。20代で…

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「大前粟生」の本・小説

噓があふれた世界で (新潮文庫 し 21-109)

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作家
浅倉秋成
大前粟生
新名智
結城真一郎
佐原ひかり
出版社
新潮社
発売日
2024-02-28
ISBN
9784101802824
作品情報を見る
きみだからさびしい

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作家
大前粟生
出版社
文藝春秋
発売日
2022-02-21
ISBN
9784163915029
作品情報を見る
ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

作家
大前粟生
出版社
河出書房新社
発売日
2020-03-11
ISBN
9784309028743
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