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文学全集を立ちあげる (文春文庫 ま 2-22)

文学全集を立ちあげる (文春文庫 ま 2-22)

文学全集を立ちあげる (文春文庫 ま 2-22)

作家
丸谷才一
鹿島茂
三浦雅士
出版社
文藝春秋
発売日
2010-02-10
ISBN
9784167138226
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文学全集を立ちあげる (文春文庫 ま 2-22) / 感想・レビュー

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ハイカラ

読み巧者三人が想像の文学全集を作るという企画。それぞれが好き勝手言っているのが面白かった。それにしても、海外文学のほとんどが聞いたこともない作家でビックリ。これから先何を読むかの指針になりそうな本でした。

2016/08/08

kana

丸谷氏の適当なことを言って、指摘されたときの、「ハッハッハッ」という笑い方や「面白くないからこれはいらないでしょう」とすぐきっちゃうところがなんだかお茶目でかわいくてくすくす笑ってしまう。ロシアの文豪たちや白樺派の扱いがかわいそう。それにしても、どうしたら、こちらのお三方のようにぐんぐん本が読めるんだろう。いやはや、日本の古典から世界文学まで本当に幅広く深い読書をしておられて、脱帽です。暇を持て余した神々の遊び、ならぬ文筆家たちの無邪気な文学談義です。

2011/05/15

パブロ

池澤夏樹が今度出す『日本文学全集』の偏りっぷりに驚いた。第三の新人が一人もいない! 川端康成に永井荷風、安部公房もいない!! えっ、日野啓三が入ってる!? この取捨選択が興味深いんだけどね。じゃあ、先輩格・丸谷才一たちはどんな文学全集を編もうとしたんだろう。やっぱり偏見たっぷり。だからとっても面白い。膨大な知識の三人が嬉々として「あ〜でもない、こ〜でもない」と選んでいる様に、こっちもワクワク。それにこの全集リストを参考に読み潰していく楽しみもできたしね。これがあれば他のブックガイドなんていらないかも!?

2014/07/15

Yukiho Akechi

タイトルそのまんまのコンセプトで、知識人の3人が「海外文学全集と日本文学全集をつくるなら誰を入れるか!?」を真剣に議論する本。この3人があまりに好き勝手に「あいつはいらない」だの「こいつはヘタ、こいつで一巻つくるのは勿体無い」だのいうので途中ちょっと苛ついたが、まぁ読書家のおっさんの妄想トークだと思えばかわいいか、と思い込んで読み通した(笑)。また、3人が私の好きな谷崎潤一郎やゲーテを手放しで褒めていたので、「この3人わかってる!」と嬉しくなった(笑)。いつか、この会話に参加できるおばあちゃんになりたい。

2015/01/09

うた

古代は『アエネーイス』『変身物語』はいれたほうがいいんではとか。シェイクスピアは悲劇、喜劇、史劇・詩集で3巻がいいんじゃないかなーとか。仏文はもうちょい削れるんじゃないかとか、鹿島さんは日文でも仏文に誘導しようとしているとか、オースターは要らなくない?とか、『ドン・キホーテ』を一巻では無理だろうとか、ラテンアメリカはルルフォとコルタサルも入れときたいとか。江戸文学はまだまだ掘り起こせる余地がありそうだとか。あと時代小説をまとめる巻があってもいい。現代文学は好き嫌いがはっきりでてるのが面白い。

2013/02/24

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