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腹を抱へる 丸谷才一エッセイ傑作選1 (文春文庫 ま 2-26 丸谷才一エッセイ傑作選 1)

腹を抱へる 丸谷才一エッセイ傑作選1 (文春文庫 ま 2-26 丸谷才一エッセイ傑作選 1)

腹を抱へる 丸谷才一エッセイ傑作選1 (文春文庫 ま 2-26 丸谷才一エッセイ傑作選 1)

作家
丸谷才一
出版社
文藝春秋
発売日
2015-01-05
ISBN
9784167902865
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腹を抱へる 丸谷才一エッセイ傑作選1 (文春文庫 ま 2-26 丸谷才一エッセイ傑作選 1) / 感想・レビュー

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KAZOO

二冊シリーズとなっている丸谷さんのエッセイです。1970年代から2000年代にかけて書かれた丸谷さんのエッセイの中からいま読んでも違和感がないようなものを選ばれていて非常になつかしい思いを感じました。私はもともと70年代から丸谷さんのエッセイのファン(申し訳ないのですが文芸作品は私の肌に合わないので)でほとんど読んできていまこの本を読んでも思い出すものがあります。丸谷さんが持っているというか身につけておられる教養というのがところどころに出ていて楽しめます。

2023/02/16

ヨーイチ

殆どが既読。丸谷才一のエッセイには思い入れがあって、大袈裟に言えば80年代から90年代くらいに「育てられた感覚」が有る。読書は割と奥手で高校の終わり頃から「大人の物」を読み出した記憶がある。最初は「男のポケット」で難しい話題もあったが、知性とか教養に触れている気がして、大人になった気がしたものだ。あと「女性対男性」の洒落た気分も忘れ難い。主婦の友社・週刊女性連載ってのも隔世の感。「食通知ったかぶり」は名店の食べ歩きだが、コミック「美味しんぼ」以降とは大いに異なる。続く

2019/12/02

karutaroton

なんというか、賢い面白さにあふれてます。ゼノフォービア(隣県や隣国の悪口的言い回し)、出所進退の文学、「雪国の川端です」「エロ事師の野坂昭如です」、蔵書印「子孫換酒亦可」、豆腐にはサンドイッチのような食品譚がなぜないのか、汁かけご飯に対する民族の愛着とカレーライスが到来した時の喜び、ラの研究(わしら をとめら ゴジラ 魔羅)、ファンになるには客のファン気質が大事、といったあたりがツボでした。「ブラ」も、その系譜かな?

2019/10/14

SAT(M)

幅広い知識と関心を持った著者ゆえに、話がいろいろな方向に飛んで、ついてゆくのが大変で…。ただ、その中でも「ご飯に味噌汁をかけるのはNGなのにカレーはなぜOKなのか」「セーラー服フェチはなぜ生まれるのか」といったようなふとわいた疑問に、その知識を生かした理論で(牽強付会に?)考察してゆくタイプのエッセーの、「知識以って知的に遊ぶ」ような姿勢に憧れを感じました。【マイベストフレーズ】読書といふのは一種の悪癖であつて、そんな悪癖は持合はせてゐないほうが人間として健全なのである

2016/02/21

魔魔男爵

男色家折口信夫ネタGETだぜ!好きな人物の話題は大岡信、ゴヤ、半藤一利があって満足。理系ネタは米カリフォルニア大学バークレー校のビタミンC研究グループのブルース・エイムズ博士らが研究結果をまとめた、のみ。正確には怪獣名には何故語尾にラが付くのかという語学心理学ネタだが、最強怪獣マラを設定しフロイトを馬鹿にしているのはグッジョブ!!

2017/07/05

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