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ロシアは今日も荒れ模様

ロシアは今日も荒れ模様

ロシアは今日も荒れ模様

作家
米原万里
出版社
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
発売日
1998-02-01
ISBN
9784532162443
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ロシアは今日も荒れ模様 / 感想・レビュー

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kazu@十五夜読書会

著者は、ロシア語同時通訳者の米原万里さん。天使と悪魔が共に棲む国を鋭い筆致で暴き出す爆笑エッセイ。80年代ソビエト時代のウォトカの話題で爆走。大作曲家ショスタコービッチがロシアの想像を絶する汚いトイレに落ちてしまい、病原菌への感染を怖れてウオッカを体中に塗りたくったら最後、あまりの「熱さ」に一睡もできなかったという。「温湿布」や「保温」にも有効。 チェルノブイリの事件では、ウォッカこそ放射能の特効薬とされた、という。零下50度のシベリアでは、窓を拭くのにウォッカが使われるとは……。

2013/06/17

読書ボーイ

米原万里のエッセイは初めて。面白かった。愛すべきロシア人像が見えた。

2015/06/20

Midori Nozawa

中断したため、やっと読み終えました。ロシアは遠い国です。政治的なことについていくのもやっとでしたが、最後はとても面白い本でした。エリツィン、ゴルバチョフの人物像も興味深かったです。日本は冷戦時代に得をして、豊かになった。貧しいロシア人の研修生が民営化したJRで大いに疑問をもつ場面は同感でした。年休を年10日しかとらない、合理化でワンマン運転など、労働者の福利から程遠い日本の労働基準が本著1998年より一層加速され、貧富の差がますます大きくなっています。民族の違いにも触れ、あえて誤訳で危険回避の話はすごい。

2019/06/29

ひるお

おそらく日本で最も有名なロシア語同時通訳者・米原万里氏による、ソ連崩壊前後のロシアとロシア人についての随筆集。米原氏の文章は、いつも堅実で重厚だ。確固たる姿勢で対象を見つめる能力に秀でた人だったのだと思う。文章を読んでいるだけで、視線の強さが伝わってくるほど。日本についてもロシアについても舌鋒鋭く批判するが、決して冷ややかではない。それゆえに、氏の言葉で描かれる人々は、不完全でもそれゆえに好ましい、等身大の人間そのものであるように思える。

2016/11/08

シュウ

前半はロシアといえば、あれだよあれ、コサックダンスとウォッカ!!というくらい日本人の勝手なイメージであるウォトカに纏わる話。後半は翻訳家米原万里さんから見た政治家や政治や経済についての話。文体も流れるように読めるので笑える話も難しい話もあれよあれよと読むことができます。ロシアに興味のある方は勿論、あまりない方もぜひ読書にいかがでしょうか

2013/09/11

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