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かなわぬ想い: 惨劇で祝う五つの記念日 (角川ホラー文庫 21-2)

かなわぬ想い: 惨劇で祝う五つの記念日 (角川ホラー文庫 21-2)

かなわぬ想い: 惨劇で祝う五つの記念日 (角川ホラー文庫 21-2)

作家
今邑彩
小池真理子
篠田節子
服部まゆみ
坂東眞砂子
出版社
KADOKAWA
発売日
1994-10-01
ISBN
9784041494134
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ジャンル

かなわぬ想い: 惨劇で祝う五つの記念日 (角川ホラー文庫 21-2) / 感想・レビュー

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りゅう☆

ある女性のおかしな言動にだんだん怖くなってきたかと思ったら突き付けられた現実に衝撃を受けた今邑さん『鳥の巣』、心の病気になった姉から次々と『命日』のループに巻き込まれる小池さん、夫婦間にできた赤ちゃんを流産した過去を持つ仕事一筋の女性にこれでもか、というくらい襲ってくる不幸に悲壮感漂う篠田さん『誕生』、『雛』に込められた女性の怨念にゾクリとした服部さん、正月に死ぬと女を7人引いていくという『正月女』で女の嫉妬とまさかの逆転劇に畏縮した坂東さん。「かなわぬ想い」「記念日」まさに全ての物語に共通なタイトル。

2016/01/11

miyumiyu

「記念日」をテーマにしたホラー短編のアンソロジー。今邑彩さんの短編ホラーはやっぱりおもしろい。「鳥の巣」はいい感じに薄ら寒くて好み。小池真理子さんの「命日」も怖かった。このお2人は、ラストの突き落とし方が上手くて好き。あとの3人の作家さんは初めて。私にはちょっと合わなかったが、坂東眞砂子さんの「正月女」は、スタンダードで古典的な怖さが印象に残った。

2017/08/02

アッシュ姉

好きな作家さんが並んだ豪華アンソロジー。ひたひたと忍びよる恐怖に絡めとられていく女たち。平凡な幸せを望んだだけなのに、報われないかなわぬ想い。マイベストは今邑さん。不気味さを帯びていく雰囲気がたまらない。小池さんのじわじわくる恐怖も巧い。篠田さんは逃れられない気味悪さ。服部さんは語り口に惹きこまれたが、最後がよく分からず。坂東さんのゾクっとする怖さに粟立つ。どれも上質な読み応えで満足度高し。【収録作品】今邑彩「鳥の巣」、小池真理子「命日」、篠田節子「誕生」、服部まゆみ「雛」、坂東眞砂子「正月女」

2017/08/17

とろこ

今邑彩、小池真理子、篠田節子、服部まゆみ、坂東眞砂子という、豪華な作家によるホラーアンソロジー。今邑彩「鳥の巣」。先が読めるが、まとまりが良い。小池真理子「命日」。恐怖と共に悲哀も感じる。篠田節子「誕生」。自己中心的な主人公に嫌悪感を抱いたが、ラストでは同情してしまった。「雛」。怪異よりも、妹の憎悪が恐ろしい。「正月女」。昔ながらの怪談話のようだった。女が抱く様々な負の感情。それが引き起こす恐怖の物語。

2020/04/02

きっしぃ

アンソロジー。読んだことのある作家さんは5名中2名。すべて初読み作品。オチの想像がついたけど面白かったのは、今邑彩『鳥の巣』と坂東眞砂子『正月女』どの作品も女が怖い…!

2017/05/27

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