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竹宮惠子カレイドスコープ (とんぼの本)

竹宮惠子カレイドスコープ (とんぼの本)

竹宮惠子カレイドスコープ (とんぼの本)

作家
竹宮惠子
原田マハ
石田美紀
寺山 偏陸
さいとうちほ
勝谷誠彦
出版社
新潮社
発売日
2016-09-16
ISBN
9784106022692
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竹宮惠子カレイドスコープ (とんぼの本) / 感想・レビュー

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あじ

少年たちの同性愛、人種差別、虐待…あらゆるタブーを含んだ「風と木の詩」は、寺山修司にこう言わしめた。『これからのコミックは、たぶん「風と木の詩」以後という呼び方で、かわってゆくことだろう』と。また作家原田マハは竹宮との対談で『作家を志したのは「風木」の影響が大きい。「風木」は竹宮惠子の“ゲルニカ”だ』と熱く言葉を放った。「風木」のグロッキー画(初公開)、「地球へ…」のプロローグに加え作品相関図、年表、代表作をオールカラーで振り返る。文句のつけようがない素晴らしい仕上がり。竹宮惠子にピリオドは不要だ。

2016/11/10

ぐうぐう

プロデビューからではなく、同人誌に作品を発表したときからカウントすると、今年が漫画を描き始めて50周年となる竹宮惠子。カレイドスコープというタイトルが示す通り、多角的なアプローチで竹宮ワールドを紹介する。冒頭から『風と木の詩』のクロッキーノートが掲載され、心を鷲掴みにされる。連載開始の5年前に描かれたネームが、雑誌で発表された連載第1回目の原稿とほとんど変わらないのがすごい(若干、ジルベールとセルジュの顔に丸みがあるくらいの違い)。自宅のアトリエが公開されているのも、ファンにはたまらない。(つづく)

2016/09/20

小鈴

目次には「カウンターの50年」「革命だよ人生は!」のタイトルで学生運動のカウンターカルチャーがいかに竹宮恵子に影響を与えたのかわかる。必見なのは代表作ベスト5に1位は「地球へ。。。」2位が「風と木の詩」と!「最も自分らしいという意味では地球へが第1位かな。風と木の詩はマイノリティの世界を描くんだという目的、使命感のようなものが強くて、自分を譲っている部分があったと思います」と。おいってつっこんだ私をお許しください。あの自伝とこの本、同じ時期に出版されてるんですけど。。。一筋縄ではいかない性格かも笑

2021/05/14

RASCAL

「少年の名はジルベール」に続き読んでみました。ステレオタイプな恋愛もの一辺倒だった少女マンガに革命を起こしたのが萩尾望都さんと竹宮惠子さんの二人。「ファラオの墓」「風と木の詩」「地球へ…」「イズァローン伝説」、どれも記憶にあるのだけど、全部通しては読んでいないのですよね。おさらいになりましたし、改めて竹宮さんの新しさを知りました。ちなみに私はどちらかといえば萩尾望都派でした。竹宮さんで好きだったのは「地球へ…」と「私を月まで連れてって」。

2016/10/15

花林糖

竹宮さんの作品で一番好きなのは「私を月へ連れてって」次点が「地球へ」。とんぼの本なので読みごたえあり。カラーイラストも美しくウットリです。巻末には『リリカ』掲載の漫画もあり。初期の漫画は未読なので読みたくなりました。

2020/05/05

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