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消滅世界 (河出文庫)

消滅世界 (河出文庫)

消滅世界 (河出文庫)

作家
村田沙耶香
出版社
河出書房新社
発売日
2018-07-05
ISBN
9784309416212
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あらすじ

人工授精で、子供を産むことが常識となった世界。夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、やがて世界から「セックス」も「家族」も消えていく……日本の未来を予言する芥川賞作家の圧倒的衝撃作。

「消滅世界 (河出文庫)」のおすすめレビュー

セックスがなく、男性も妊娠できる世界―「家族」という概念は消滅してしまうのか

『消滅世界(河出文庫)』(村田沙耶香/河出書房新社)

 女性は子どもを産んで当たり前、大人は子育てをして一人前という時代は終わりを告げつつある。しかし、「LGBTは生産性がない」という杉田水脈衆議院議員の発言、東京医科大学の女性差別入試問題、2014年に新語・流行語TOP10に入って以来ニュースが絶えないマタハラなど、依然としてジェンダー認識の相克は絶えない。この度文庫化された『消滅世界(河出文庫)』(村田沙耶香/河出書房新社)は近未来的設定ながらもある程度現実味を残したストーリーで、読者一人ひとりの「常識」を揺さぶる。

 物語の舞台は、人工授精で子どもを産むことが当たり前になった世界。夫婦間の性行為は「近親相姦」としてタブーとなっている。夫に「近親相姦」されそうになり離婚した坂口雨音は、両親の性行為によって生まれた自分の体が呪いにかかっているように感じていた…。

 本書を紹介すると際立つのは上記のようなある種SF的な設定だが、物語に漂う不思議な浮遊感は、現代社会と「変わらない点」からより多く生み出されているように思える。

「それだったら、友達と結婚し…

2018/9/12

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