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他諺の空似: ことわざ人類学 (光文社文庫 よ 16-1)

他諺の空似: ことわざ人類学 (光文社文庫 よ 16-1)

他諺の空似: ことわざ人類学 (光文社文庫 よ 16-1)

作家
米原万里
出版社
光文社
発売日
2009-05-12
ISBN
9784334745967
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他諺の空似: ことわざ人類学 (光文社文庫 よ 16-1) / 感想・レビュー

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ふみ

再読。期せずして現代史の復習になってしまった。著者の死後の出版←多分とあって、最盛期の輝きは見られないのだが、つくづく惜しい人をなくした、と思う。もっともっと読みたかったな、と思う文筆家の一人

2015/01/22

Porlock Gardens

やっぱりすごいな、この人。ご存命なら、現在のこの状況をどう見るか、知りたかった。米国一辺倒の日本にあって、独特のバックグランド・視点を持ち、ばんばん不都合な真実を面白く暴いてくれるという人、もういなくなってしまったのかもしれない。

2014/07/27

ギルヲ

ヴォルガ湖畔のフィン族の諺とか私はその民族の存在も知りませんでしたが、それくらい世界中の諺を集めてその類似性でもって人間の営みの普遍性を語る。とか言うと小難しそうですが、下ネタ気味の小咄から入るスタイルなので笑いながら読めます。ブッシュー小泉政権の批判等政治的なコメントが多いのでその辺は好みが分かれるかもですが、存命なら今の日本をどう見るのだろうと思わせるのはさすが。巻末の養老孟司さんの解説も素晴らしい。

2019/08/06

tbtmtk

どうやってこんなに世界中からありとあらゆる諺を集めたんだろう、と先ずもって感心することしきりだが、加えて舌鋒鋭く政治や国際情勢を論じていく様はただただ圧巻。 解説で養老孟司さんが言われるように、米原さんの跡を継ぐ頼もしい若者がもっと出てきてくれないかなぁ、と今更手遅れな我が身は思う。

2015/07/11

みー

「医者の不養生」から始まる章立てと、闘病虚しく生涯最後のエッセイとなった「終わりよければ全てよし」には不思議な呼応がある。無像の諺たちが国境を跨いで小気味良く集結する様は壮観。深い教養に裏打ちされた著者が語ると、何気ない諺や故事成語が人生譚に満ち説得力を持って伝わる。

2015/03/17

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