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お家賃ですけど

お家賃ですけど

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作家
能町みね子
出版社
東京書籍
発売日
2010-07-10
ISBN
9784487803248
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お家賃ですけど / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

作者の能町さんが「加寿子荘」で生活した平成14年から19年までの記録。ノンフィクションだと思うのだが、小説のように面白かった。昭和のたたずまいを残した「加寿子荘」が素晴らしく、それを描写する能町さんの筆は生き生きとしている。大家さんである加寿子のキャラクターも魅力的で、ちょっとお茶目で上品な下町のおばあちゃんという感じ。「加寿子荘」はすきま風が這いこむところで、タワーマンションとは正反対の場所なのだが、ノスタルジックで温かみがある場所。そこで日々の暮らしを愛おしむように生活する作者に共感した。

2015/04/28

パフちゃん@かのん変更

物語だと思って読んでいましたが、途中で実話だと気づきました。エッセイだった (^^; 若い著者ですが、レトロな家が大好きでほとんど愛しているといってもいいくらい。築41年と、ありますが実際はもっと古いのではないでしょうか。カバー裏折り返しの階段、色つやがいいですね。表紙の著者の部屋のTV、大昔私が子供の頃こんなTVだったな。著者は海外で性転換手術を受け、その後も循環器の手術で入院。でもなんだか力みがなく飄々としていて、面白い。『オカマだけどOLやってます』も読んでみよう。

2016/11/29

mr.lupin

何の予備知識無しに読み始めたけど、能町さんのエッセイだったんですね。築40年を越えた下宿風アパート『加寿子荘』に住んだ著者のオモシロ可笑しい話が、ホノボノと綴られています。何だか昭和を彷彿するようなほっこりできた1冊でした。☆☆☆★★

2017/07/17

ばう

★★★★最近テレビで気になっていた能町さんのエッセイ(かな?自伝かな?)古いけれど大家さんがピカピカに磨き上げている昭和の匂いぷんぷんのアパートでの生活が綴られています。能町さんて、とても理性的で心の温かい人なんだろうな、という事が文章の端々からよくわかります。ご自身のお祖母様や周囲のお年寄りを見る目も優しくて、普通ならちょっと呆けているのでは?と思える言動も(失礼!)能町さんは「なんて可愛い!」と感じるのです。色んな悩みを抱えているのに基本的にいつも冷静でポジティブな目線で周りを見ている所が素敵だなぁ。

2015/09/24

ぶんこ

神楽坂の古いアパートに住んでいた頃の日記でしょうか。 古くても清潔ならいいですが、結構虫が出るようでその場面を読むと気持ち悪くなりました。 大家の加寿子さんが80過ぎてもきれい好きで素敵でした。 写真を見ても綺麗。 廊下も階段もツヤツヤしていました。 若い方の一人暮らしとしては健全だと感じたのは、お年寄りへの温かい目線があるから。 6人部屋での入院生活では、ウザイと思っても普通なのに、実に同室者への目線が温かくて感心しました。

2015/09/09

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