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瀬戸内寂聴

職業・肩書き
作家
ふりがな
せとうち・じゃくちょう

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

1956年
『女子大生・曲愛玲』第3回新潮同人雑誌賞
1960年
『田村俊子』第1回田村俊子賞
1963年
『夏の終り』第2回女流文学賞
1992年
『花に問え』第28回谷崎潤一郎賞
1998年
第49回NHK放送文化賞
1996年
『白道』第46回,平成7年度芸術選奨文部大臣賞
2000年
『源氏物語』第20回日本文芸大賞
2001年
『場所』第54回野間文芸賞
2001年
『源氏物語』第30回大谷竹次郎賞
2011年
『風景』第39回泉鏡花文学賞

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瀬戸内寂聴×佐藤愛子、豪華対談が実現! 共にペン一本で同時代を生きた二人が語る、「作家という人生」とは?【「群像」1月号】

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 95歳で長篇小説『いのち』(講談社)を刊行した瀬戸内寂聴さんと、エッセイ『九十歳。何がめでたい』(小学館)が大好評の佐藤愛子さん(94歳)。12月7日に発売された文芸誌「群像」2018年1月号(講談社)にて特別対談が実現。デビュー以来70年、共にペン一本で同時代を生きた二人が語る、「作家という人生」とは――。本記事では特別に対談の一部をご紹介します。

(左)佐藤愛子さん(右)瀬戸内寂聴さん 2017年11月2日 ホテル椿山荘東京にて(撮影:森 清)

■男運が悪くてよかった

佐藤 新しい本をお出しになるのね。ゲラで拝見しましたよ。面白かったわ。

瀬戸内 私ももう死ぬから、これだけは書いておこうと思って、この小説(『いのち』)では一番親しくしてきた、河野多惠子さんと大庭みな子さんのことを書きました。いろんなことがあったけど、あの二人はやっぱり天才ですよ。日本の文学史に残る。私はそう思っています。

佐藤 それは残るわね。

瀬戸内 二人は仲が悪かったけど、両方とも男運がいいの。第三者が見たらどうかと思うかもしれないけど、ほんとにいい夫たちなんですよ。

佐藤 そうで…

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早くも“ととロス”!? 『とと姉ちゃん』常子のモデル大橋鎭子、「不倫が一番面白い」瀬戸内寂聴…27人の女性先駆者たちの「名言」

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『日本女性の底力』(白江亜古/講談社+α文庫)

 いよいよ10月1日に最終回を迎えるNHKの連続ドラマ小説『とと姉ちゃん』。戦後の日本人、特に女性の暮らしの向上に大きな助けとなった雑誌『あなたの暮し』を立ち上げた小橋常子のがんばりに、「よっしゃ、今日も私もがんばろう!」と毎朝元気をもらっていたという人、多いはず。朝ドラ初の「生涯独身」ヒロインでもある常子は、いわゆる「元祖・仕事に生きた女」という画期的存在でもあったわけで、ドラマの中にはいまどきの働く女性が共感するシーンも多かった。結婚とか恋愛とか私生活の心配なんて余計なお世話。時代の波の中を懸命に生きる中で身体に染み付いた「仕事=生きること」という彼女の幸せの方程式は、力強くゆるがないのもかえって清々しいほど。

 それにしても常子はなぜそこまで「強い」のか。父を早くに亡くしたことも大きな理由だろうが、おそらく戦争、そして戦後ゼロからの出発を体験して生きてきたのは大きいのかも…そんなことを『日本女性の底力』(白江亜古/講談社+α文庫)を読んで思った。戦前から戦後、そして高度経済成長を経て現在までを生…

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美輪明宏×瀬戸内寂聴が厳しい時代に釘をさす!「だんだんと日本は前の戦時中に似てきている」

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『これからを生きるあなたに伝えたいこと』(マガジンハウス)

 93 歳の今もなお、現役の作家であり僧侶でもある瀬戸内寂聴さんと、独自の美意識と歌声で多くの人を魅了する美輪明宏さん。2015年に長崎県美術館で行われた2人の対談を書籍化したものが、『これからを生きるあなたに伝えたいこと』(マガジンハウス)である。本書は出会い、才能・不思議な力、心・女性の美しさなど、さまざまなテーマについて2人が語った対談の言葉をそのまま記載したものである。

 例えば、出会い。瀬戸内さんは「この世で出会う人とは、出会う意味があるから出会うんだと思います。出会う人との縁は大切にしなければいけないですね」と話す。2人の出会いも今回の対談も、一見すると偶然のようだ が、これもまた必然であるのかもしれない。

 本書によると、2人の出会いは美輪さんが“丸山明宏”の名前で活動していた頃にさかのぼる。雑誌の取材で、美輪さんの自宅を訪ねた瀬戸内さん。初めて会ったというのに、美輪さんはずっと昔からの友達のように瀬戸内さんに対して話をした。しかもその頃から、美輪さんは「今年の終わりに、すごい…

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注目の新刊 『やっぱり、嵯峨野に行こう』 ダ・ヴィンチ2014年2月号

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「草樹の声」「沙羅と螢」「月と曼珠沙華」「対岸の花火」「あだし野の千燈会」。嵯峨野の風情と人生の奥行きを語る珠玉のエッセイ15編。四季折々の自然を伝えるカラー写真も実に美しい。本書は1977年刊行の『嵯峨野より』を改題、一部加筆し、編み直されたもの。

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橋下徹市長にオススメ 三浦しをんが教える“文楽”の楽しみ方

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 橋下徹大阪市長の“文楽批判”が、賛否を呼んでいる。 橋下が批判を行ったのは、先月26日に国立文楽劇場で『曽根崎心中』を観劇した後のこと。2009年の府知事時代にも、文楽観劇後に「二度と見に行かない」と発言していたが、今回は「ラストシーンがあっさりしすぎ。ファン獲得のために演出を考え直すべきだ」と批判。翌日にも、「人形劇なのに(人形遣いの)顔が見えるのは腑に落ちない」と不満を漏らし、挙げ句はTwitter上で瀬戸内寂聴と論争にまで発展した。

しかし、橋下が批判するほど、文楽は“つまらない”ものなのだろうか。橋下同様、文楽初心者にとって、とても参考になる本がある。2012年の本屋大賞も受賞し、いまもっとも大衆から支持を集めている作家のひとりである直木賞作家・三浦しをんの著書『あやつられ文楽鑑賞』(単行本:ポプラ社、文庫:双葉社)だ。

この本は、「あやつられるように劇場に行ってしまう」ほどに文楽の魅力にハマってしまった三浦によるエッセイ。まず、「文楽とはなんぞ?」という方に説明すると、文楽は人形浄瑠璃と同じ。人形を動かす「人形遣い」、台詞や情景描写を語る…

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田中慎弥、瀬戸内寂聴があの大物作家にダメ出し!

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「芥川は好きじゃない」「『トロッコ』以外、特にひっかかったものはない」 大文豪をディスっているのは、まさにその文豪の名を冠した芥川賞を受賞し「もらっといてやる」発言で一躍時の人となった田中慎弥と、ベテラン瀬戸内寂聴。ふたりは現在発売中の『すばる』7月号で対談している。最初は『源氏物語』の世界について語り合っていた2人だが、「もらっといてやる」発言の田中に、波瀾万丈の半生で知られ最近でも脱原発のハンガーストライキを決行するなどまだまだアクティブな寂聴、というアグレッシブな組み合わせだけに、話の方向はだんだん危険なほうへ。

話題が芥川賞に移ると、純文学志向が強く、芥川賞が欲しかったと言う寂聴は、「でも、芥川は好きじゃない」と発言。田中も、「私も芥川龍之介というのはいまだに、『トロッコ』は好きなんですが、そのほか特にひっかかったものというのは実はなくて」と話した。「芥川の作品は、わざとらしいよ」と寂聴が言えば、「苦手ですね。あそこが理解できれば一番いいのかもしれないとも思うんですが、どこか息苦しい感じがしますね」と田中。息ぴったりの文豪disは、なかなか…

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まつもとあつしの電子書籍最前線Part3(前編)村上龍が描く電子書籍の未来とは?

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グリオという会社をご存じでしょうか?

昨年11月、村上龍氏が電子書籍事業会社「G2010」を立ち上げた際、その運営を行うとして紹介された会社です。わたしも含め、電子書籍の動向を追っているジャーナリストたちもその名を聞くのは初めてという人がほとんどで、「一体どんな会社なんだ」と話題を集めました。

(参考)INTERNET watch「電子書籍はワクワクするもの」、村上龍氏が電子書籍の新会社「G2010」設立    人気作家が、出版社を介さず電子書籍をリリースするという動きが続いていますが、G2010はその発端となったとも言えるでしょう。連載第3回目の今回は、このG2010を運営するグリオ代表の船山浩平さんにその設立の経緯から、現在のビジネスの状況、そして今後展望を聞きます。一連のお話を通じて、村上龍・瀬戸内寂聴氏が電子書籍に何を望んでいるのかも見えてくるはずです。   村上龍氏との出会い  

船山浩平 1971年東京生まれ。幼少期をブラジルで10年間過ごし1994年に早稲田大学を卒業後、日商岩井株式会社(現・ 双日)を経て株式会社グリオへ入社し、20…

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愛に始まり、愛に終わる 瀬戸内寂聴108の言葉 (上製本)

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作家
瀬戸内寂聴
出版社
宝島社
発売日
2021-04-26
ISBN
9784299014696
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君を恋ふらん 源氏物語アンソロジー (角川文庫)

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末國善己
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ISBN
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掌篇歳時記 春夏

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伊坂幸太郎
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津村節子
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保坂和志
白井明大
出版社
講談社
発売日
2019-04-24
ISBN
9784065151792
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