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K・Nの悲劇

K・Nの悲劇

K・Nの悲劇

作家
高野和明
出版社
講談社
発売日
2003-02-01
ISBN
9784062117135
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ジャンル

K・Nの悲劇 / 感想・レビュー

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紫 綺

科学的医学的に解明されるでもなく、心霊現象としての怪異とするでもなく、高野さんの作品にしてはハッキリスッキリしない話だった。快楽にはリスクが伴うことを痛感。男には耳の痛い警告本。

2017/06/10

文庫フリーク@灯れ松明の火

『私が誰か分かる?』妊娠した妻に憑依した人格が発する問い。妻の人格を追い出し意識を乗っ取ろうとする誰か。妻のみならず自分にまで憑依して操ること可能な誰か。夜中に一人で読むには不向きでした。部屋に居るのは本当に自分だけなのか、気配探ってしまいます。背筋がぞわぞわするような怖さ。結末こそハッピーエンドですが、色々と考えさせられました。殺処分されるペットよりも多い34万人という○絶者の数。男であれ女であれ自覚しろ、と諸刃の剣。出産控えた方にはおすすめできません。続く→

2012/01/17

takaC

文庫の装丁画より単行本の装丁画の方が内容を良く表しているかも。

2012/03/28

cryptoryou

幸福なはずだった夫婦、己の軽はずみさからきた経済的事情から、人工中絶を決意した夫、その旨を妻に伝えた直後から始まった、妻の憑依現象、精神の病か、それとも何者かによる霊現象なのか、精神科医の懸命な治療のなか、次々とおこる怪異現象と、部屋の中に漂う目に見えない存在感、そのままホラー的な展開に突き進むのかどうなるのか、気になってページをめくる手が止まりませんでした。展開がしっかりして面白かったです。不用意で頼りない夫婦だった2人でしたが、最後はしっかりと、親としての自覚が芽生え、2人の絆も深まり良かったです。

2016/09/19

銀河

ほのぼの系を続けて読んでいたので、怖い話を読みたくなって挑戦。おもしろかったー!中絶を決めた若い夫婦に起こる不思議な現象。医師は精神病だと言うけれど、夫には幽霊の仕業だとしか思えなくて…。怖いです。夫、修平にはムカムカしたけど、私が修平なら家に帰れない。「私が誰かわかる?」ゾッとしました。天使の代理人が派遣されていればこんなことにならなかったのに。「避妊をしなければこどもができる。泣くのは女だ。男は逃げる」当たり前のことだけど忘れてはいけない。最後はうまく行き過ぎだけど、読後感爽やか。

2011/11/24

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