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哺育器の中の大人: 精神分析講義 (文春文庫 い 5-8)

哺育器の中の大人: 精神分析講義 (文春文庫 い 5-8)

哺育器の中の大人: 精神分析講義 (文春文庫 い 5-8)

作家
伊丹十三
岸田秀
出版社
文藝春秋
発売日
1995-07-10
ISBN
9784167131081
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哺育器の中の大人: 精神分析講義 (文春文庫 い 5-8) / 感想・レビュー

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袖崎いたる

表現仕方は思考の大事。同じことをいうのに難解にも簡明にもなるのは、何も記号概念だけのせいではなくて、表現が能記として現れる点にある。所記は一見自明だが、「腑に落ちる」かどうかはその自明性に依拠しない。本書において元々痛快な岸田秀さんの言葉は、伊丹さんという出来事によって更に鍛えられる。んでフロイト的でラカン的な言説の岸田流の表現が生み出される訳。例えばラカンでは女性が真理への距離という形で女性称揚するが、岸田だと幻想の盤石さからなされる。こうした表現仕方の差異は射映構造的に思考する糧となるので滋味がある。

2016/09/23

satochan

「正義を信じ、聖なるものを信じ、純真に真剣に怒鳴る奴こそ、人類の愚行の元兇です」「阿呆らしいと思っていても、集団として成立しちゃうと否定できないんですね。-中略ー。誰もが、自分以外の全員がそれを信じているだろうと思っているものが共同幻想になる場合がある」精神分析について対話形式で書いているけれど、伊丹十三の頭のよさは半端ない。岸さんの、強姦する人された人の話とか、意識と無意識の話とか、勉強になった。精神分析にあんまり興味がなかったけれど、自分を見つめる、自分を知るって大切な作業に思う。その方法が難しい。

2013/05/13

agrippa69

再読。良書。

2011/06/23

mattukaikai

どうせ幻想なんだから、ムキになるなと

2023/03/31

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