石原慎太郎「日本の海は恐ろしく、楽しく美しい」日本の海の魅力を綴ったエッセイ集発売
荒波の津軽海峡から眺める龍飛岬(2014年3月)/撮影・小林廉宜
中学生の頃からのヨットマン、海の男・石原慎太郎。石原の眼差しをとおして描かれる、限りなく深い海の魅力を綴ったエッセイ集『私の海の地図』が、2015年10月9日(金)に発売された。 風や波の味わい、海の上から眺める島や岩、岬のまったく違う印象。神子元島(みこもとじま)、初島、式根島、三本岳、爪木崎、南島、トカラ列島、久米島、与那国島、龍飛岬、湘南…。臨場感あふれるカラー写真124ページを介して綴る、石原のこれまでの海の記録の集大成だ。
日本最西端の孤島、沖縄県与那国島。島の東端の岬、東崎(あがりざき)/撮影・小林廉宜
計り知れぬ魅力に富んだこの国の海というものを、いったい何人の日本人が知っているのだろうかと思えば、なぜか口惜しい気がしてならない石原慎太郎
「日本の海は変化に富んで、複雑怪奇、すなわち恐ろしく、楽しく美しい」と断言する石原が贈る「海の啓蒙書」。遭難寸前のオーシャンレースでの体験、著者のクルーザーであるコンテッサ歴代の勇姿、石原文学を育んだ海を一望できる書斎、世界の海での…