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1964年の東京オリンピック : 「世紀の祭典」はいかに書かれ、語られたか

1964年の東京オリンピック : 「世紀の祭典」はいかに書かれ、語られたか

1964年の東京オリンピック : 「世紀の祭典」はいかに書かれ、語られたか

作家
三島由紀夫
石川達三
杉本苑子
大江健三郎
開高健
井上靖
山口瞳
松本清張
丸谷才一
小田 実
渡辺 華子
柴田錬三郎
阿川弘之
曾野綾子
瀬戸内 晴美
有吉佐和子
石井好子
安岡章太郎
岡本太郎
小林秀雄
中野好夫
会田 雄次
菊村 到
石井 正己
大宅壮一
司馬遼太郎
亀倉 雄策
市川 崑
沢木耕太郎
石原慎太郎
遠藤周作
平林たい子
武田泰淳
松永伍一
星新一
出版社
河出書房新社
発売日
2014-01-21
ISBN
9784309022536
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1964年の東京オリンピック : 「世紀の祭典」はいかに書かれ、語られたか / 感想・レビュー

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Urmnaf

前回の東京五輪の時には、観戦記などたくさんの文章が書かれたが、その中からの選りすぐりを集めた本。ズラリと並んだ著者名を見ての通り、著者も選りすぐり。どちらかというと斜に構えた文が多いのは、あえてそういうものを選んだのか、良かった良かっただと面白味に欠けたのか。競技自体は良いとして、莫大な経費は必要かといった批判的言説は今に通じる。コロナ禍で、これほどにIOCへの信頼が失われるとは思ってなかっただろうけど。「オリンピックは、やってみてよかったようだ。〜ただし二度やるのはバカだ。」半世紀前に言われてたw

2021/05/18

makimakimasa

「筆のオリンピック」とも呼ばれた1964五輪の、当時の新聞雑誌に掲載された、有名作家達による評論及び観戦記etc。三島由紀夫の文章をほぼ初めて読んだけど、他とは一線を画す洞察、感性、含蓄が伺えた。個人的には、後年に沢木耕太郎が市川崑にインタビューした対談記事が最も読み応えあった。また印象的だったのが、地味になりがちな閉会式のエピソード。戦い終わって解放感溢れる選手達の思わぬ無秩序振りに、各人が好意的な反応を示している。50年以上昔の日本の熱狂、時に皮肉、そして祭りの後の虚脱感、そんな空気を今に伝える一冊。

2019/08/07

よし

作家達のオリンピック感戦記。心にしみたエッセイをあげる。第一は、杉本苑子「あすの祈念」たまたま、NHK野正月番組で取りあげられていた。同じ神宮の森で、学徒出陣との対比。雨と快晴。戦争と平和。大江健三郎「原爆の子はひた走る」有吉佐和子「魔女は勝った」安岡章太郎「男子百メートル走 不動の美しさ」小林秀雄「オリンピックのテレビ」大宅壮一、司馬遼太郎、三島由紀夫の対談「敗者復活五輪大会」、市川崑、沢木耕太郎対談「」「映画とオリンピック」はとくによかった。名文もまた、映像とは別の感動を呼び起こす。図書館本が痛い。

2020/01/05

やまとさくら

【特派記者】としての、作家さんの観戦記。興味深く読みました。開会式から競技、閉会式へと疑似体験。。本文では【オリンピック疲れ】。。読後は1964オリンピックロス、な感じです◎当時から20年前、出兵してゆく学徒兵を見送った競技場。戦中戦後の日章旗への嫌な思いが塗り替えられた◎下水道が二割。松本清張氏は終始否定的◎英語での疑問文からYES・NOの解釈の違い◎私の一番は、三島由紀夫氏の男子1500メートル自由形。氏のを拾って二度読み~◎最終の メダリストの大会後。。

2019/06/29

ちゅーとろ

著名作家たち(大江健三郎、三島由紀夫、松本清張、安岡章太郎、他)の半世紀前東京オリンピック当時の新聞・雑誌コラム集。今回とは全く違う状況にもかかわれず、当時も開催前から賛否両論あったとは。しかし、開会式・各競技・記録映画などに対する驚き・感動・不満などコメントが興味深い、我々大衆も同じように見ていたのだろう。東洋の魔女に全国民が単純感動したなんてことじゃなく、日本が世界に再挑戦する様々な趣がある。今回は反国民・西洋の犬・反オリンピック精神を体現する大会だったが、さて、将来の日本人はこれをどう見るだろうか?

2021/08/09

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