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ぼくが発達障害だからできたこと (朝日新書)

ぼくが発達障害だからできたこと (朝日新書)

ぼくが発達障害だからできたこと (朝日新書)

作家
市川拓司
出版社
朝日新聞出版
発売日
2016-06-13
ISBN
9784022736680
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ぼくが発達障害だからできたこと (朝日新書) / 感想・レビュー

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美登利

市川さんの小説が大好きです。ノスタルジックでファンタジーな世界観。切なさ満載の物語は読む人を選ぶかもしれません。市川さんが発達障害をカミングアウトされてから知っていたので新作を読むようになると納得出来た部分もあります。母と妻、家族への愛に満ち、そしてその人達に深く愛され、自己肯定感が強い市川さんがいま、存在すると言うこと。その半生は驚きばかりですが、何よりも彼のファンである読者にとっては嬉しいことです。心療内科医の星野先生の解説が非常に分かりやすく市川さんを表していると思いました。早く新作を読みたいです。

2016/08/30

♪みどりpiyopiyo♪

「困った子供」と言われ続けた僕がなぜ世界的なベストセラーを書くことができたのか? ナイーブで優しすぎてすっかり疲れてしまった人、責められ続けてすっかり自信をなくしてしまった人に、自信と勇気を与える一冊。■脳のOSの違い。多数派仕様で設計された社会だから少数派がはみ出てしまうだけで、MacがWindowsより劣ってる訳ではないよね。それに発達障害って人口の1割以上いて障害と考えるには多ぎる。生物が複数の型を生み出すのは種としてのリスクヘッジなんじゃないかな。オルタナティブ、もう一つの道 (2016年)(→続

2018/06/13

ナミのママ

恋愛小説が苦手なので著者の既読は一冊、実はそれもほとんど覚えていません。この本は、当事者が自分を語っているので手にしました。発達障害の方とは仕事でかかわっていたので知識があり、書かれている内容に違和感はなかったです。とはいえ、第一章の「生い立ち」以降は、脳の事、共感覚、知覚など、読みづらい、理解しづらいのかなと思います。しかしそれも含めて個性(障害)と理解します。解説の星野さんの部分を先に読むと、わかりやすいです。今までの小説の一文と、現実での生き辛さの対比で書かれた、貴重な声(本)でした。

2016/06/18

あおでん@やさどく管理人

序盤は「きみはぼくの」と重なる部分もあるが、改めて読むと本当に「縁」に恵まれていたのだと感じた。「テナガザルタイプ」、世間の「点取り合戦」、「肯定する力」など、市川さんほど極端ではないにせよ、自分の性格と照らし合わせて共感できることが多々あった。最後は医師でもある星野さんの解説。市川さんの作品はある有名作品と似ているのでは、という話に確かに…と思った。市川さんの作品が読み継がれていく。そうすれば、「避難民」にとっても少しは生きやすい世の中になるのでは。

2016/06/16

風眠

「普通」って何なのだろう?周りと同じにできる事が普通なのだろうか。食べ物の好き嫌いや、趣味嗜好が違うのと同じように、感じ方や考え方の道筋が違ってもいいのに。だって、大多数の人がうーんうーんって悩んでる時、たった一人が誰も思いつかなかった事を言って、皆がハッとする事ってある。発達障害を抱えている当事者にとっては、辛い事がたくさんあると思う。だから軽はずみな事は言えない。けれど、大多数の中に埋もれた普通の人間にはできない数々の発明をした発想、美しい物語や音楽を生み出した感性は、最大の長所であると私は思う。

2017/03/05

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