〆太よ
〆太よ / 感想・レビュー
いつでも母さん
原田マハさんの兄さんだったのね。エッセイのような多分小説(汗)初めてだったのだが、読み難いのは句読点が少なく、よって改行もない口語体を成しているからだけではないなぁ。私にはきっと合わないのだと思う。ただ字面を追った読書になった。私生活も色々あった方なので、どこまでがフィクション?って思ってしまう下世話な私がいた。この方の世界には私は入れない。この方の世界は何処へ向かうのだろう。ゴッホと弟・テオの関係をマハさんと宗典さん兄妹に勝手にダブらせてしまった。
2018/07/02
美登利
宗典さん、復活2作目。親しい長岡毅さんが仰ったように彼の小説はエッセイと違って昔から病的だ!というのがよくわかる。薬物に溺れる若い青年洋一の口語体でストーリーが進む。句読点が少ないのもあり読みにくい。薬物の世界に引き込んだ西田と、バッティングセンターで出逢った盲目の青年〆太と中学時代の憧れの女性香と狭い生活範囲の話。かなり、いやほとんど放送禁止用語ばかり(笑)西田さん、おっさんなのに何だかカッコイイ。謎の人物で、ラストに向かうとえっなにこんなところに繋がるの?というくらい顔が広すぎてビックリでしたが。
2018/06/21
八百
言わずと知れた(知らん人も多いかも)原田マハさんの実兄なのだが破竹の勢いの妹の陰で今や過去の人に成り下がってしまった感が強い。それもこれも身から出た錆なのだがよりによってリカバリーショットに落ちぶれる原因となったネタを持ってくるとは全く何を考えているのだろう。肝心の小説もちまちまと狭い世界で進んでいたストーリーが後半で一気に弾ける、その取ってつけたようなぶっ飛び具合は「まだやってんだろ」と勘ぐりたくなる程の苦笑もの。とにかくもういい歳なのだからカッコいい大人の話をかつての痛快な文章で読ませて欲しいものだ
2018/11/28
mami
ドラッグとセックスと宗教。闇の世界にも事実や真実は存在する。正しい社会という枠組みからは外れた生き方をしている4人の登場人物たちだけど、探し求めてるのは彼らが過ごす世界での正義なのかな。
2018/06/23
ぽてち
30年前に大好きだった作家の、事件後の復帰作『メメント・モリ』はご祝儀の意味も込めて予約して購入した。本作は買う気はもちろん、読む気も起きず放置。図書館でたまたま目にして借りてきた。数ページ読んで「ああ、またか……」と失望したが、頑張って読み進めるうち印象が変わってきた。句読点を極端に省いた文体は読みにくく、差別語・卑猥語のオンパレード、内容はジャンキーの戯言と言えなくもない。でも少しだけ光がみえた……気がする。続編はあるのかなあ?
2019/06/15
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- 出版社
- 光村図書出版
- 発売日
- 2022-08-05
- ISBN
- 9784813804147