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星兎

星兎

星兎

作家
寮美千子
出版社
パロル舎
発売日
0000-00-00
ISBN
9784894192126
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星兎 / 感想・レビュー

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❁かな❁

春の風の強い日、ぼくは「うさぎ」に出逢う。でっかいうさぎのぬいぐるみに見えるけど正真正銘のうさぎ。はじめて会ったあの日のことを思い出す。銀色に光るクラブ・ソーダの王冠。宝石箱のようなガラス張りのドーナツ屋。シナモン・シュガーのドーナツ。淡く光る棒の綿菓子。ふわふわしたうさぎの無邪気な笑顔に涙ぐみそうになる。手を伸ばせばちゃんと触れる。星の光よりも確かなこと。瞬間なのにとっても永遠。「忘れなくてすむんなら、宇宙が終わるまで忘れない」言いそびれた言葉を胸にヴァイオリンをここで弾くから聴いて。切なく美しいお話。

2019/03/17

おかだ

なんだろう、はじめて触れる物語なのに、なんだかとても懐かしい肌触り。少年・ユーリとうさぎが出会い、友達になる。2人は夜を遊び、きらきらと輝いた時間を過ごす。無垢と大人の世界の狭間で、見て見ぬふりの退屈の中で、彼等の思い出は一層美しい。読んでいる間、自分が大好きだった色んなものを思い出した。今はもう失ってしまった、ちっぽけなものだったかもしれないけど。ELLEGARDENの「Missing」という曲、私は好きなのだけど、その歌詞に近いメッセージがある気がした。さまよっては君に出会って、笑ったこと思い出して…

2019/06/21

むぎじる

ユーリがショッピングセンターで出会ったのは、等身大で直立した赤い目を持つ灰色のうさぎ。周りの人々は、見えているのに見ないふりをして行き過ぎる。「ねえ、ぼくとお茶飲みにに行こうよ。」目が釘付けになっているユーリに、うさぎは笑顔で語りかける。「ぼくは、誰のものでもない。ぼくは、ぼくのものなんだから。」誰かの目を気にして作ったものは、うその自分。感謝や感激した心を、自分にとって大事なものを差し出すことで表現するうさぎ。今まで見過ごしていた美しさを見せてくれた、かけがえのない友だち。

2014/05/05

麻衣

みぃはうさぎを見たことがないのだけれども、星兎というのは、遠くへいってちまったうさぎのことだとねねこさんに教えてもらったにゃ。だったら、いぬころ(みぃは、くうちゃん先輩をこうよんでいたにゃ。りゅうちぇるのイントネーションにゃ)は星犬で、ゆきまる先輩は星鼠にゃろうか?にゃ!?玄関でころころにゃにゃしていたらねねこさんに捕まってシャンプーをされてちまった!ほっそりになってしまったにゃ!このままだと力がでなくてみぃも星猫になってちまう、、かなちい気持ちにゃ、、おこたに入っていたら、むむっ?ふあふあになってちた!

2020/09/04

とよぽん

何だ⁉ この読後感。この1冊で、物語作家、寮美千子さんのとりこになってしまった。ふんわりとした心地よさと、ときどき投げられる本質を突いた鋭いフレーズ。今生きているこの世界を、少し離れて見つめてみよう。星兎が導いてくれる。「僕は、誰のものでもない。僕は、僕のものだ。」1998年12月15日、双子座流星群。

2019/03/03

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