お仕事系小説の名手・山本幸久が贈る…“お花と幸せ”満載の物語『花屋さんが言うことには』が文庫本化
『花屋さんが言うことには』(山本幸久/ポプラ社)
2022年に「王様のブランチ」で取り上げられて話題を集めた小説『花屋さんが言うことには』の文庫版が、2024年3月5日(火)に発売された。花屋を舞台に繰り広げられる心温まる物語に、読者から多くの反響が集まっている。
著者の山本幸久といえば、2015年にドラマ化された『ある日、アヒルバス』や第11回エキナカ書店大賞に選ばれた『店長がいっぱい』などを執筆した“お仕事系小説”の名手。ほかにも『ミックス。』や『コンフィデンスマンJP』を始めとした人気作のノベライズ版を手掛けたことで知られている。
そんな山本が贈る『花屋さんが言うことには』は、題名の通り“花”がテーマとなった作品だ。主人公・君名紀久子はグラフィックデザイナーを目指して芸大を卒業したが、就職活動が上手くいかずに食品会社へ務めていた。その会社は絵に書いたようなブラック企業であり、嫌気が差した彼女は退職願を叩きつけて別の道へ進むことを決断する。
しかし、あるとき職場の上司から半ば強引にファミレスへ呼び出され、脅迫まがいな物言いで会社へ戻るよう要求…