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かわぐちかいじ

職業・肩書き
マンガ家
ふりがな
かわぐちかいじ

「かわぐちかいじ」のおすすめ記事・レビュー

かわぐちかいじ 中央線沿いに住むきっかけとなった憧れの漫画家。船会社の息子が上京し『沈黙の艦隊』を描くまでの読書歴を語る【私の愛読書】

かわぐちかいじ 中央線沿いに住むきっかけとなった憧れの漫画家。船会社の息子が上京し『沈黙の艦隊』を描くまでの読書歴を語る【私の愛読書】

 さまざまな分野で活躍する著名人に、お気に入りの本を紹介していただくインタビュー連載「私の愛読書」。今回お話を伺ったのは、漫画家のかわぐちかいじ先生だ。数多くのヒット作を世に送り出すかわぐち先生が挙げた愛読書は、1960年代に描かれた貸本漫画『漫画家残酷物語』、第51回芥川龍之介賞受賞作『されど我らが日々──』、夏目漱石の“前期三部作”の中の一作『それから』の3作品。一見バラバラに見えるが、若き日のかわぐち先生に大きな影響を与えた本だという。

(取材・構成・文=成田全(ナリタタモツ、撮影=金澤正平)

■フッと頭に浮かんだものを選んだ3冊

──かわぐち先生は、学生時代に永島慎二さんの『漫画家残酷物語』に出会わなかったらおそらく漫画家にならなかった、と以前インタビューでお話しなさっていましたが、どんなところに惹かれたのでしょう?

かわぐち:中学生ぐらいですかね、その頃は「週刊少年マガジン」や「週刊少年サンデー」はもう出ていたんですけど、貸本漫画にハマって。貸本漫画には今の青年漫画の感じがあって、さいとう・たかをさんとか白土三平さん、平田弘史さん、水島新司…

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「特報だけで手に汗握った…」 西島秀俊×佐々木蔵之介『空母いぶき』緊迫感あふれる映像に期待高まる!

「特報だけで手に汗握った…」 西島秀俊×佐々木蔵之介『空母いぶき』緊迫感あふれる映像に期待高まる!

 2019年に公開される映画「空母いぶき」の特報が解禁となり、ファンから「これはとんでもない作品が誕生しそう!」「特報だけで手に汗握った…」と驚きの声が巻き起こった。

 同作は累計350万部突破のベストセラーコミック『空母いぶき』を、西島秀俊と佐々木蔵之介の共演で映画化した軍事エンターテインメント作品。国籍不明の軍事勢力に日本領土の一部が占領され、政府は初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中心とした護衛隊群を現場に向かわせることに。防衛大学の同期にしてライバルでもある2人の自衛官の姿を通して、最前線で重大な局面に立ち向かう様子が描かれる。  公開された映像は30秒と短いものだが、日本が迎える“未曾有の事態”を十分予感させるものとなった。映像がスタートすると巨大な金属の塊が歪む不気味な音とともに、護衛艦の炎上を報せる女性の震えた声が。その後も「なんだこれ!」「どうしてこんなものが」といったセリフが続き、戦闘機が飛び立つような轟音も響く。  さらに「我が国は、絶対に戦争しません」というセリフとは裏腹に、護衛艦内を駆けていく隊員たちの姿や“対空戦闘”の用…

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大人向けのマンガが読みたい! そんな人へおくるハードボイルド探偵マンガのおすすめ5選

大人向けのマンガが読みたい! そんな人へおくるハードボイルド探偵マンガのおすすめ5選

 女性が強い時代になりました。漫画の主人公にも強い女性が増えてきて、かつてイメージしていた「ハードボイルド」という言葉自体、すでに死語なのかもしれません。そんな昭和の遺物、郷愁すら漂わせるハードボイルドな世界を描き出してくれる漫画といえば、やはり、探偵漫画を外すことはできないでしょう。本稿では、殺人事件や密室の謎だけでなく、人生や人情、人間関係といった目に見えないものを解き明かす、“大人の探偵漫画”を紹介したいと思います。

このまとめ記事の目次 ・リバースエッジ 大川端探偵社 ・悔い改めよと叫ぶ声在り ・ハード&ルーズ ・ハートボイルドパパ ・ハロー張りネズミ

■解き明かす謎は「人間」。現代のお伽噺のような不思議な雰囲気を漂わせる名作

『リバースエッジ 大川端探偵社』(ひじかた憂峰:作、たなか亜希夫:画/日本文芸社)

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 隅田川沿いにある、スタッフがたった3人の小さな探偵社の元に舞い込んでくる事件は、どれも不思議なものばかり。テレビドラマ化もされた人気作品である『リバースエッジ 大川端探偵社』(ひじかた憂峰:作、たなか…

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時間がなくてもサクっと楽しめる。1巻完結で気持ちよく騙される! おすすめミステリーマンガ5選

時間がなくてもサクっと楽しめる。1巻完結で気持ちよく騙される! おすすめミステリーマンガ5選

精巧に練られたミステリー漫画に“騙される”感覚は、何物にも代えがたい気持ちいいものだが、その分、作品を丹念に読み込まなくてはならない。「素晴らしいミステリーに騙されたいけれども、ゆっくり読む時間が取れない…」そんなあなたにおすすめしたいのが、人気マンガ家たちが描いた“1巻完結”のミステリーマンガだ。人気小説のコミカライズ作品から、マンガ史に残る名作、そして海を越えて日本でも愛される海外のマンガまで、1時間弱でサクッと楽しめる必読のおすすめ5作品を紹介する。

このまとめ記事の目次 ・外天楼 ・山羊座の友人 ・告白 コンフェッション ・11人いる! ・5秒童話

■『それ町』作者が描く渾身のミステリー! ただの短編集かと思いきや…?

『外天楼』(石黒正数/講談社)

 日常コメディの傑作『それでも町は廻っている』(石黒正数/少年画報社)の主人公・嵐山歩鳥(あらしやま・ほとり)は大のミステリー好きだが、その作者の石黒正数もまたミステリーマンガを描いている。『外天楼』(講談社)は、ミステリー系の文芸誌『メフィスト』に連載された連作短編集。増築が繰り返されておかし…

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西島秀俊「命がけで取り組みたい」『空母いぶき』実写映画化決定に反響続々

西島秀俊「命がけで取り組みたい」『空母いぶき』実写映画化決定に反響続々

 累計300万部を超えるベストセラー漫画『空母いぶき』が、西島秀俊&佐々木蔵之介出演によって実写映画化される。この知らせにファンからは「西島さんと蔵之介ってヤバすぎだろ…」「大好きな作品だから本当に嬉しい!」と歓喜の声が続出中だ。

 同作は、国家間に巻き起こる危機を圧倒的なスリリングさとリアリティーで描写した軍事エンターテインメント作品。舞台は世界が再び「空母の世界」へと突入した20XX年。国籍不明の魚船によって日本の領土である島の一部が占領され、海保隊員が拘束された。未曾有の緊張が走る中、政府は戦後初の航空機搭載護衛艦「いぶき」を中心とする護衛群艦隊を現場に向かわせる――。

(C)かわぐちかいじ・惠谷治/小学館

 主人公である空母いぶき艦長・秋津竜太役には西島がキャスティング。西島は同作に関して、「鋭い洞察で今を見つめ、圧倒的なリアリティーで描かれる近未来、その作品世界に生きる登場人物達に負けないよう、命がけで取り組みたいと思います」とコメントしている。また佐々木は、秋津の同期にしてライバルでもある空母いぶき副長・新波歳也役を務める。

 同作が映…

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有名漫画家の息子さん・娘さんが語る、思い出の料理とは? 田中圭一が描く異色のグルメリポート漫画

有名漫画家の息子さん・娘さんが語る、思い出の料理とは? 田中圭一が描く異色のグルメリポート漫画

『田中圭一の「ペンと箸」: -漫画家の好物-』(田中圭一/小学館)

「神をも恐れぬ所業」とは、神罰が下ることも恐ろしいと思わないような行為を平然とやってのけることだそうで、漫画の神様と讃えられる手塚治虫の絵柄を模倣してお下劣ギャグ漫画を描いた田中圭一の単行本『田中圭一最低漫画全集 神罰』の帯には、手塚治虫の長女である手塚るみ子が「訴えます!!」と叱咤激励(?)のコメントを寄せていた。

 今回紹介する『田中圭一の「ペンと箸」: -漫画家の好物-』(田中圭一/小学館)は、作者が著名な漫画家たちの「息子さん・娘さん」に取材をして、それぞれの親に「縁のある料理」を紹介してもらうという異色のグルメリポート漫画だ。

 本作において作者はパクリ漫画家、もとい霊能者が自分の体に霊を憑依させるが如くのイタコ漫画家として、全23話の一話一話を取材対象の親である漫画家それぞれの作風に似せている。そのため、取材に応じた二世たちは親の画風で立ち現れ、各作品に思い入れのある人にとっては格別な味わいがあることだろう。

 第二話に登場する手塚るみ子によれば、手塚治虫は自身の誕生日とクリ…

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異色の漫画家対談――かわぐちかいじとこうの史代が広島で語ったこと【前編】

異色の漫画家対談――かわぐちかいじとこうの史代が広島で語ったこと【前編】

 『沈黙の艦隊』『ジパング』『空母いぶき』などを手がけるかわぐちかいじ氏と、『夕凪の街 桜の国』そしてこの秋映画も公開予定の『この世界の片隅に』の原作を生み出したこうの史代氏の2人の漫画家が、7月広島で対談形式での講演を行った。広島出身の2人の才能がはじめて会したこのイベントは比治山大学の特別公開講義、そして今年広島で開催となる広島国際アニメーションフェスティバルの協力イベントとして行われたものだ。その様子を独占インタビューも交え2回にわたってお伝えしたい。

描き始め、描き続けること

 広島県尾道市出身のかわぐちかいじ氏はまもなくデビューから50周年を迎える。講談社漫画賞を前人未到の3回にもわたり受賞し、政治や外交・歴史をテーマにした作品は時に社会現象を巻き起こすことも。一方広島市出身のこうの史代氏は、繊細な筆致と綿密な取材で日常生活を描き出した作品を得意とし、手塚治虫文化賞新生賞を受賞している。世代も作風も異なる2人はどんなきっかけで漫画家を目指し、どんなモチベーションでいまも創作を続けているのだろうか?

かわぐちかいじ(以下、かわぐち)…

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『ワカコ酒』新久千映ライブドローイングも「広島ゆかりの作家、作品展」開催決定

『ワカコ酒』新久千映ライブドローイングも「広島ゆかりの作家、作品展」開催決定

 2015年6月27日(土)、28日(日)に広島市で初めて開催される「日本マンガ学会」。被爆70周年となる2015年に合わせて開催されることから、広島市では「日本マンガ学会」の開催に協力するとともに、大会に合わせて、広島ゆかりのマンガ家、作家13名の作品を集めた「広島メディア芸術振興プロジェクト ~広島ゆかりの作家、作品展」を行うことを発表した。  原画・複製原画展が開かれるほか、『ワカコ酒』アニメ化記念のライブドローイングやトークショーなどが、事前申し込み不要、参加費無料で楽しむことができる。 ■「広島メディア芸術振興プロジェクト ~広島ゆかりの作家、作品展」概要 <広島ゆかりの作家、作品展> ・中沢啓治『はだしのゲン』複製原画展 ・近藤ようこ『五色の舟』(第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞)複製原画展 ・新久千映『ワカコ酒』アニメ化記念展示 ・アニメーション映画「この世界の片隅に」(原作:こうの史代)製作資料展 ・広島ゆかりの作家展(あすなひろし、石田敦子、宇河弘樹、かわぐちかいじ、こうの史代、西島大介、村上たかし、方條ゆとり+望月菓…

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沈黙の艦隊 32 (モーニングKC)

沈黙の艦隊 32 (モーニングKC)

作家
かわぐちかいじ
出版社
講談社
発売日
1996-06-01
ISBN
9784063284706
作品情報を見る
ジパング 深蒼海流(23) (モーニング KC)

ジパング 深蒼海流(23) (モーニング KC)

作家
かわぐちかいじ
出版社
講談社
発売日
2018-05-23
ISBN
9784065114216
作品情報を見る
告白~コンフェッション~ (KCデラックス)

告白~コンフェッション~ (KCデラックス)

作家
かわぐちかいじ
福本伸行
出版社
講談社
発売日
2024-04-05
ISBN
9784065353424
作品情報を見る

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