“クズ男”との恋愛漫画がフェミニズムに切り込む作品へと変わっていった? 男女の対等な恋愛=「無痛恋愛」はどうすれば実現するのか、著者・瀧波ユカリさんに聞いてみた!
『わたしたちは無痛恋愛がしたい~鍵垢女子と星屑男子とフェミおじさん~』(瀧波ユカリ/講談社)
・美容院の店員が客に下ネタトークをすることは許されるのか(本人曰く「軽いノリ」) ・妊娠しない「男」と妊娠しうる「女」のカジュアルセックスはお互い「同じだけ楽しめる」ものなのか
いずれも漫画『わたしたちは無痛恋愛がしたい~鍵垢女子と星屑男子とフェミおじさん~』(瀧波ユカリ/講談社)に出てくる議題である。
そんなの人それぞれだよ、と思ったかもしれない。その通り、人それぞれだ。ただ、人それぞれということは、対話をしてお互いの主張のすり合わせをしないと着地点が見つからないということでもある。「人それぞれ」に、正解もマニュアルもない。なぜなら、人それぞれだから。
それでは、その「対話」とやらを、目の前の人と対等にきちんとできている人間はこの世にどれだけいるのだろう。本作を読んでいるとそんなことを思わされる。
『わたしたちは無痛恋愛がしたい』(以下、『無痛恋愛』)の作者・瀧波ユカリ先生に、作品誕生の経緯や、作品から考える対等な恋愛、対等なコミュニケーションについてな…